季節の中で 暮らしの中で -Through the seasons and daily life-

現代の都会でプチ昔&田舎暮らし
-old & country style in modern urban life

シーボルトと牧野富太郎に会いに東大まで

2018-02-25 22:01:35 | Ethnology  民族学
着いたのはここ。赤門です。

       

入ってすぐに学食のイタリアンレストランがあって、そこでお昼を食べる。
美味しいビーフシチュー。

       

そんなに高くない。牛肉はトロトロだし、野菜は根菜を蒸したもの、キノコを焼いたものを乗せてある。
考えてるなあと。参考にしよう。

着いたのはここ。

       

東京大学総合研究博物館。

       

今回の旅行の一番の目的地。
国立民族博物館友の会の体験講座があります。
「本草学とその日本での歩み」
東京大学とは私が敬愛する南方熊楠、牧野富太郎両氏が関わった大学。そして今日はシーボルトの標本も観れるらしい。
ワクワク!

まず本草学についての話があって、その後に植物標本を作る部屋での説明。そして標本室の見学。

本草学とは薬になる植物ならびに鉱物や動物についての学問。
それを太古の昔からの時の流れに乗って再体験、把握して行くと言う内容。
元々薬になるものについての学問だったのが、薬効がない物も収集してまとめる人が出てきて、それが博物学に発展したと言う。

大学の先生の話は面白くない事が多いけれど、この講座が面白くて。
まるで透明のタイムマシンに乗って時代の流れを観て飛んでいるよう。
今まで小耳に挟んだ人も挟んでない人も、その思いつきと行動の素晴らしさに胸を打たれる。
その話の流れのダイナミックさに胸がときめく。

いくつもの大事なキーワードを貰って、これからも学びを広げて深めて行きたい思いにかられる。
この先生の本もいくつも出てるみたいだから読んでみたい。

話の中で特に感心したのは
ヨーロッパでリンネやゲーテが植物の分類や遺伝について研究する1世紀も前に、日本が植物の分類を体系的に進めていたと言う事。
日本人の探究心や生真面目さや几帳面さが素晴らしいなと思う。

あと、やっぱり本草学、植物学、薬学の祖が神農さんだなと。
神農さんの事もっと知りたいなと思う。道教とも関係あるらしい。

あ~、面白かったなあ。勉強楽しいなあ。
何歳になってもいつでも、求めればそれに応じた学びが出来るのだなあと。
嬉しく思い、その巡りあわせに感謝する。

ばらばらに見える学びも実は一つの流れで一本の線で繋がっている。
その流れに乗って、私はいつまでもどこまでも行こう。

たくさんの知的な感覚的な体験をお土産に、また新幹線で大阪に帰る。







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