季節の中で 暮らしの中で -Through the seasons and daily life-

現代の都会でプチ昔&田舎暮らし
-old & country style in modern urban life

お昼ご飯を作る。

2018-07-11 15:53:29 | 暮らし Daily life
Seegut Eisl での2日目にみんなで食べる昼ご飯の調理を手伝わせてもらった。
友達は7人兄弟、そのほとんどがここで働いている。それにご両親と従業員も加わるので、総勢16人ほどの昼ご飯になる。

メニューはオーストリアの伝統的な料理。
とりあえず沢山の玉ねぎとキノコをみじん切りにする。パスタを茹で、ソーセージを切る。



大きなフライパンや鍋を使って、丁寧に手順を組み立てて作っていきます。
庭で採ってきたハーブも細かく切っていく。



クヌーデルのパンを大きなボウルに入れたら、子どもたちが寄ってきて、ひたすらポリポリ食べています。乾燥したパンの小さな角切り。たくさんたくさんあるから、子どもたちがいくら食べても減らない。



たっぷりのクヌーデルの生地。丸めて茹でます。



足元にはネズミ捕り要員見習いの小さな猫が。めっちゃ可愛い💕



だんだん出来てきました。



レタスを庭から採ってきて、サラダも大量に作ります。



もうすぐ昼ご飯の時間。お皿をテーブルに並べます。レストランでお皿がお皿の上に乗ってるのが不思議だったけど、やっとなぜなのかわかった。
大家族だと重ねないと置けない。一つずつのメニューを食べるようにしないと全部は置けない。それでだ。



パスタ入りのスープ。野菜とハーブの味わいと香り。



キノコソースのクヌーデル。ご飯も添えて。
食べ応えあります。みんなたくさん働いてお腹ペコペコだから。



デザートに羊のミルクで作った蜂蜜入りのチーズを食べる。



家族も従業員もお客さんも一緒に食べる手作りのあったかいガッツリ昼ご飯。
美味しい。お腹の底から元気になる。

ここではきっと毎日毎日繰り返されている風景だ。確かな材料を使って丁寧に食べるものを作る。みんなで食べる。
この繰り返しがここの製品を創り出しているのだなとわかる。

とにかくここの製品は羊のミルクと言うだけではなくて、それとの取り合わせのハーモニーが絶妙。チーズの周りにまぶしてあるのがローストした蜂蜜がけのアーモンドを砕いたものだったり、ディルを乾燥させたものだったり。
マンゴーアイスクリームに少しチリが入っていたりと、嬉しいサプライズが隠されている。
その味の組み立てをした人が凄いなと思っていたんだけれど、その舌を育んだのがこの食事だと思う。

毎日毎日繰り返される食べると言う行為、その中で長年かかって育まれた確かな味覚。それとしっかり食べて働く中で作られた体力。それがここでの成功の大きな礎になっている。
一朝一夕で出来ないからこそ、その土台は確かだ。
圧倒的な力強さに感心する。

一つ一つの小さな毎日の繰り返しの偉大さ。
その事を私はじっくり噛み締めています。
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