季節の中で 暮らしの中で -Through the seasons and daily life-

現代の都会でプチ昔&田舎暮らし
-old & country style in modern urban life

姉さん事件です。

2011-03-07 20:38:40 | ハンドワーククラブ HandworkClub
ハンドワーククラブにて。

今日のサプライズ。虹染めをしました。
あらかじめ洗ってあったフリースを持って行って、鍋で染料をかけながら染めるのです。
始めは「何してるんかな?」って感じだったけど、染料を掛け始めた頃からみんなが集まってきて顔が輝いている。
「かき氷みたいやん!」
「そんなに思いっきりかけていいん?」
「次。私。この色使いたい!!」って。

逐一変化をみんなで確かめたい。
鍋の中を順番に覗き込む。

グツグツ、煮ていく。酢酸を入れてまたグツグツ…。
箸で確かめながら、色が羊毛に移ったら火を止めて冷ます。
笊に取ったものを見て「すごい色やな~。」なんて言ってたけど
冷めて洗って脱水したのを広げたら飛びついてくる。

わー。きれい!!!!!

「これをね、固まった所をこうやってほぐすねんよ!」と言って見せたらみんなで始める。「種入ってるで!」 「羊が暮らしてた所の草の実やで。こうやって取るねん。」
そうしたら、種を取るのが面白くて無言で集中し始めた。

人が増えてみんなほぐしたり種を取ったりするのにもう夢中です。
「きれいやわ~、この色!見て見て!!ほんま、色ってすごいきれいな世界やな~!!」お互いにたたえ合い感動を分かち合う。

「この中で寝たい!」「食べたい!」とか言ってる。

「ちょっと気に入った所持って帰っていいよ。一房取って手帳に挟んどいたら?」
「持って帰る~!うれしいわ~!」

私が始めて虹染めを習ってからもう随分長い間経つけど、初めて染めた時の感動を思い出した。自分が美しいと決めた一房をいつも持ち歩いて時々眺めてため息をついていたっけ。憧れとか愛情とかに近いものがその時生まれたと思う。

「羊の毛は白く見えるけどそれは光が乱反射してるからで、本当は透き通ってるんよ。だから色が着いても混ざっても虹みたいに光ってるん。」

房を広げて明かりに透かして見て「本当だ~!」って輝く目。


だれかが言う。これとプチプチとどっちが好き?
(プチプチシートをつぶすのをやめられない人が結構いるから)
「そりゃこっちに決まってるやん!」即答。

いや~。これはもう事件です。
私はずっと買ったきれいに処理された原毛だけを使ってハンドワーククラブをしてきて、果たして刈り取った元のフリースからの作業にどんな反応があるかわからなかった。だってこれだとすぐに作品が出来ないから。
でも今日のでちょっと自信がついた。

やっぱり羊の毛そのものに力がある。私の信じていた事は間違ってなかった。
実はいきなり刈り取ったフリースを持ち込もうかと思ってたんだけど、その前に洗った状態から出会って貰おうとして様子を見てみた。
しばらく実家に帰るという彼女が「羊が来るの楽しみにしてるから、私が帰ってくるまで待ってくれない?」と言われたんだけど、出来るだけ早くみんなにまたエキサイティングな出会いをさせてあげたい。だから「その時は新しい羊を連れてくるから大丈夫。」って言った。

私にしたらこれは冒険です。ハンドワーククラブの新しい飛躍。
誰の真似でもない、本当に私がここでやりたかった事。
とにかく一歩踏み出してみよう。
みんなの心の輝きが私の背中を押す。今度天気が良かったら持って行きます。

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