季節の中で 暮らしの中で -Through the seasons and daily life-

現代の都会でプチ昔&田舎暮らし
-old & country style in modern urban life

堺筋本町に買い出し

2012-05-30 20:34:19 | ハンドワーククラブ HandworkClub
今日は奈良たんぽぽの家のフェルト班のみんなと買い出し。
作品制作に必要な金具などを揃えに堺筋本町の日本紐釦へ。
彼らは車でたんぽぽから来た。なんと30分で着いたらしい。近い!
車椅子二人。歩くけどひっきりなしにつぶやく彼が一人。スタッフ二人で現れた。

私は早めに行って自分の買い物は済ませて店の人に「これから知り合いが来るんですが、車椅子なんです。」と言った。そしたら「それでは業務用のエレベーターを使って頂けますので、お越しになりましたらお知らせください。」と言われた。トイレも3階にあると言う(これは扉の具合で結局は車いすの人たちには無理だったので、向かいのスーパーのKOHYOに行った)。
ほっとした。困るって言われたらどうしようと思ってたから。全然心配なかった。
みんなが来たら男の人がちゃんと付いてくれて先導してくれた。各階に連絡をしてくれて移動の度に声をかけてくれた。なんて親切!他のお客さんも迷惑がらずに、「すいませんね~。」って言って車椅子の横を通ったりしてくれていた。 やさしい♡

車椅子の二人はがま口の金具やバッグの取っ手やショルダーバッグの紐などいろいろたくさんある中から見て選んでいる。歩ける彼が暇そうだったので私がお付き合いして他の階を見て回った。
彼はぶつぶつ言ってるしたまに大きな声を上げそうになって、また実際に近くに来た人に「こりゃ!」とか言ったりして怖がられていたけど、本当はやさしいそしてすばらしい作品を描くほんもののアーティストだ。彼の絵は公に評価されていて、大きなお仕事も任されていたりする。
それでたくさんの色がある刺繍糸のコーナーやトールペイントのコーナーを観たり、刺繍のコーナーでいろんな外国の本を観たりした。目がキラキラ輝いている。
2階ではいろんな手芸の本があるので片っ端からパラパラと見ていた。あんなに早いけどきっと頭に入っている。このすごい速さでの情報収集がまた彼の作品に現れると思ったら楽しみだ。

たくさんの物を見てたくさんの買い物をしてお腹が空いた。みんなでお昼を食べる所を探す。
ここはビジネス街なのでサラリーマンの食を賄うために結構たくさん食べる所がある。またおいしそうな店が多い。一件目の目当てのお店は人がたくさん並んでいて入れなかった。それでもう一つの候補の所に行ったら入れた。いつもは全然気にならない少しの段差でも大きい彼が乗っている車椅子を上げるのは大変だとわかった。それでもスタッフの彼は細身なのにいつも大きな彼をひょいと動かしてどこへでも連れて行ったり世話をしたりするのだ。かっこいー!
店では店の人も場所を考えてくれたり他のお客さんも席を移動してくれたりして、ゆったりと良い雰囲気で食事を楽しめた。生パスタのお手頃な良いお店。焼き立てパンもあってそれも買って食べた。

いつもたんぽぽでお昼の時間が1時間半と長いなーと思っていたけど、今日なぜか実感できた。
スタッフの人は自分の食事と彼らの食事の両方に時間をかける。それで。
車椅子の二人は手も使えないので胸にタオルを当てて全部食べさせてもらう。これが簡単なようで難しい。
私だって子どもが小さい時は食べさせてたから出来るかと思ったら、お茶一つ満足に飲ませられなかった。
習練が必要だ。
一人が二人分の箸を進めるゆったりとした食事が終わって、みんなお腹いっぱいで気分が良い。
幸せな空気に満ちる。車いすの彼は、店では寡黙だったのに急に元気になる。「お腹空いてたんやねえ!」。

障碍の人たちの事、いろいろ会う度に新しい事をする度に学ぶことがたくさんある。
私、今すごくたくさんの経験をしていろいろ吸収しています。

いろんなものを見て彼らの中にも作りたい物の構想がムクムクと膨らんで来た模様。
いい感じだー。お出かけってすごい効果があるな。「他の仲間も連れて来れるな!」って新境地が開けた今日。これからが楽しみ。
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