録画してあった映画を観る。「リトルミスサンシャイン」
前に観て面白かったと思って録画した。もう一回見てもっと面白かった。でも内容は結構きわどい感じなのでそういうのが苦手な人は観ない方が良いかも。
ある家族がメインキャスト。そしてだれもが「くせ者or訳あり」。
薬中のエロじじいが祖父。お母さんは良妻とは言えない、毎日買ってきたフライドチキンとサラダを夕食に出す。お兄さんはニーチェに夢中で航空隊に入ろうと沈黙の行に入って筋トレばっかしている。自殺未遂で引き取ったおじさんは哲学者でゲイ。お父さんは「人は勝者か負け犬の2種類に分かれる!その勝者になるために9つのステップ」ってのを編み出してその普及に忙しい。
そんな家族を持つオリーブと言う女の子が主人公。ミスコンで賞を貰う事にあこがれている。
ひょんなことからオリーブが憧れのリトルミスサンシャイン=アメリカの少女ミスコンの地区代表に選ばれて大会に行くことに、でもだれもが「訳あり」なので全員でぼろいバンに乗り込んで行くしかない。そんなロードムービー。
観ているうちに、初めは変人だと思ってた人たちがまともでいとおしく見えてくるのが不思議だ。反対にごく当たり前の人たち、または社会で「勝者」と言われる人たちの気持ち悪さにも気付く。
「こんなのまともじゃないよ!こんなところにオリーブを出すのは僕は反対だ!」お兄さんの言葉が響く。
実際にミスコンに出てるどんな着飾ったそのために仕込まれたケミカルな少女たちよりも素のままの少し太っちょのオリーブがどんなに可愛いか
お祖父さんの言った言葉が深い「お前は世界中のどの女の子より可愛いよ」。
家族はそれで良いんだと思う。ほんとにそう思ってそうやって育てて、それがたぶん一番の要。
だってこの家族、この一点以外はてんでバラバラでむちゃくちゃなんだけど、ここでもうとっても素敵なファミリーになってるんだから。
そうしてその小さな可愛いオリーブを介してみんながそれぞれ自分の悲しみも苦しみも乗り越えていく。
ある知り合いから聞いた相談に「他の人と比べると私なんて何もできなくて悲しい」ってのがあったけど、私は「人と比べるときりがないよ」としか言えなかった。ほんとにそうだと思う。
同じ地域の中、同じ学校の中、同じ国の中、広げて行っても無限に上には上がある。そんな中で勝者か負け犬かなんて考えてたらそれだけで精神力を消耗するに決まってる。
だれしも常に勝者であり負け犬だと思う。少しでも負け犬要素を認めない癖があったら、その人は日々苦しい思いをすることで相当のエネルギーを使っているだろう。それは損だと思う。
自分が良いと思ったものでそれで満足して誰の物差しにも測られないのが気持ちの省エネ対策だ。
自分が自分である事を誇りに思うために負け犬となることも辞さない、この家族に拍手を送りたい。
リトル・ミス・サンシャイン [DVD] | |
アビゲイル・ブレスリン,グレッグ・キニア,ポール・ダノ,アラン・アーキン,トニ・コレット | |
20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン |
前に観て面白かったと思って録画した。もう一回見てもっと面白かった。でも内容は結構きわどい感じなのでそういうのが苦手な人は観ない方が良いかも。
ある家族がメインキャスト。そしてだれもが「くせ者or訳あり」。
薬中のエロじじいが祖父。お母さんは良妻とは言えない、毎日買ってきたフライドチキンとサラダを夕食に出す。お兄さんはニーチェに夢中で航空隊に入ろうと沈黙の行に入って筋トレばっかしている。自殺未遂で引き取ったおじさんは哲学者でゲイ。お父さんは「人は勝者か負け犬の2種類に分かれる!その勝者になるために9つのステップ」ってのを編み出してその普及に忙しい。
そんな家族を持つオリーブと言う女の子が主人公。ミスコンで賞を貰う事にあこがれている。
ひょんなことからオリーブが憧れのリトルミスサンシャイン=アメリカの少女ミスコンの地区代表に選ばれて大会に行くことに、でもだれもが「訳あり」なので全員でぼろいバンに乗り込んで行くしかない。そんなロードムービー。
観ているうちに、初めは変人だと思ってた人たちがまともでいとおしく見えてくるのが不思議だ。反対にごく当たり前の人たち、または社会で「勝者」と言われる人たちの気持ち悪さにも気付く。
「こんなのまともじゃないよ!こんなところにオリーブを出すのは僕は反対だ!」お兄さんの言葉が響く。
実際にミスコンに出てるどんな着飾ったそのために仕込まれたケミカルな少女たちよりも素のままの少し太っちょのオリーブがどんなに可愛いか
お祖父さんの言った言葉が深い「お前は世界中のどの女の子より可愛いよ」。
家族はそれで良いんだと思う。ほんとにそう思ってそうやって育てて、それがたぶん一番の要。
だってこの家族、この一点以外はてんでバラバラでむちゃくちゃなんだけど、ここでもうとっても素敵なファミリーになってるんだから。
そうしてその小さな可愛いオリーブを介してみんながそれぞれ自分の悲しみも苦しみも乗り越えていく。
ある知り合いから聞いた相談に「他の人と比べると私なんて何もできなくて悲しい」ってのがあったけど、私は「人と比べるときりがないよ」としか言えなかった。ほんとにそうだと思う。
同じ地域の中、同じ学校の中、同じ国の中、広げて行っても無限に上には上がある。そんな中で勝者か負け犬かなんて考えてたらそれだけで精神力を消耗するに決まってる。
だれしも常に勝者であり負け犬だと思う。少しでも負け犬要素を認めない癖があったら、その人は日々苦しい思いをすることで相当のエネルギーを使っているだろう。それは損だと思う。
自分が良いと思ったものでそれで満足して誰の物差しにも測られないのが気持ちの省エネ対策だ。
自分が自分である事を誇りに思うために負け犬となることも辞さない、この家族に拍手を送りたい。
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