季節の中で 暮らしの中で -Through the seasons and daily life-

現代の都会でプチ昔&田舎暮らし
-old & country style in modern urban life

『彼らが本気で編むときは、』

2017-12-20 10:47:34 | 映画 movie
クリニックの患者さんに「観て良かった」って教えて貰って
その前にも良いって聞いてたんだけど、ようやくWOWWOWで放映されたので観ました。
ネタバレあり。



私にとってはトランスジェンダーの事はそんなに大きい問題ではないので、この映画で注目したことはやっぱり編み物。
そして子どもの暮らし。

トランスジェンダーのりんこさんはいつも空いた時間に編み物をしています。
死ぬほど嫌な事があってもこれでチャラになる。
ってくらい編み物をしていると気持ちが穏やかになってくるって。

それはほんとに患者さんたちを観ていて思う事。
誰にもそうだとは言えないけれど、もし編み物が合ったらそうなるようです。
それが指編みであったとしても、かぎ針や棒針であったとしても。

元々編み物が得意だと言う人はそこにはあまり居ないので、模様編みや編み込みをすると言うところまでは行っていないんだけど
私にとっても編地はシンプルな方が良くて、ひたすらメリヤス編みをしているときが一番気楽に集中できます。

単純な作業の繰り返し、しかも成果が目に見えて増えてくるのが良い。しかも出来たら温かく身を守ってくれる。
プレゼントにもなる。

私はこれは羊毛の手仕事全般に言えるんじゃないかと思います。
毛刈りも、毛を洗うのも、ほぐすのも、梳くのも、紡ぐのも。そしてフェルトも。
羊毛の持つ力と言うのは、出来上がりだけじゃなくて作る過程にも発揮されている。
飼った事ないけど、飼うのもそうなのかな?
「羊は丸く飼った方が良い」って聞いたことあるので、飼うなら人として丸くあるようにといろいろ工夫するみたいだから。
自分の世話をちゃんと出来て、コンスタントに丸く居られる人と言うのは最強だと思う。

12歳のトモちゃんは実のお母さんが育児放棄をしています。いわゆるネグレクト。
毎日一人でコンビニのおにぎりを食べるシーンが辛すぎる。そこにいろいろな事が凝縮されていると思う。

子どもが本当に必要としている事、欲しいと思っている事が、この作品にわかりやすく現れてるなと思います。
「あなたが居てくれて嬉しい」と思う人がそばに居る事。
食事が規則正しく出来て、楽しく食べられること。
夜は寝る。朝起きる。

たぶん人としてなら誰しもそれがいつでも必要なんじゃないかと。
その必要度は他のいかなる物質的な物も概念的な物をも凌駕するくらいだと思う。

そんなに二人に愛されているのに。最後に実のお母さんのところに戻るトモちゃん。それもリアルだなと思う。
どんなにひどくされていても子どもは親に愛して欲しいと願う。親と居たいと思う。
親の愛は海より深いって言うけれど、それだったら子どもの親への愛はもう宇宙まで届くと言えるかも。
本当の意味で全部を認めて受け入れて愛すると言う度合いからすると、親は子どもにかなうわけがない。
親は子どもに対してもっと理詰めだったり計算高かったりもしますよ。
そして親はその大きな愛に甘えちゃダメだと思う。

まあとにかくりんこさんが素敵。トランスジェンダーとかいろいろ越えて女神のようなので、ちょっと現実味はないかもって思うくらい。
りんこさんのお母さんもまた素敵です。
お勧めです。





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ぼんぼりひとつ

2017-12-18 21:20:03 | ハンドワーククラブ HandworkClub
ハンドワーククラブにて。

寒い寒いと言いながら、それでもみんなやってくる。
普段はクリスマス会が終わったらハンドワーククラブもない事が多いから
それに展示に向けて頑張ったから、みんなが一から次の作品を考えないと行けないし
で、何も作らないでいろいろ話したりしてだらだら過ごす。それもまた良し。

それでも次に作るものの準備をしてきて、手順を聴く人もいます。
この週に一回のチャンスを絶対逃さない。

ニットの帽子にボンボリを付けたいんだって。
色や大きさを聞いて作りました。

       

つけた方が良いよね!

財布のファスナーを修理したり、いろいろ。

外は寒くても、一緒に居てしゃべったり作ったり。
それだけでも楽しい。
座ってるだけでも寝てても、それでも良い。
やっぱりここが好きだなあと心から思う。

温かくしてね。来週会おうね!って手を振る。
うちでもぬくくしてくださいね。風邪ひかないように。
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引敷(ひっしき)NHKニュースに出ました!

2017-12-17 18:24:02 | 工房working place
長年の生徒さん。
この前、引敷(ひっしき)を作った方からお知らせ貰いました。
石鎚山に登った時に偶然取材を受けて、引敷メインで放映されました。と言う事。

ここをクリックしてください。
3分30秒くらいから出てきます。

       

雪山に花が咲くでご紹介しました。

温かく、雪にも水にも強い。軽くて丈夫なフェルトは過酷な環境から人を守ってくれます。
年明けにも山ガールたちから講習の予約を頂いています。

偶然とは言え、私たちの作品が取り上げられた事は嬉しいですね。
山とフェルト。これからこの方面も広がりますよ!




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間違い探し

2017-12-16 19:10:24 | 季節 Season
私の庭。
毎日一回は観るようにしています。
そして終わった花を摘んだり、乾いていたら水をやったり。

いつも途中の状態なので、次にどうしようか?ってずっと考えています。
そして思いついたら新しい苗を買ったりして少しずつ変えています。

この前は葉ボタンを植えました。華やかになった。

そしてその次は小さなツリーを真ん中に置いて(良く売ってる生きてるやつは大きくなりそうだから飾りのやつです)。
今日はその横にこの前作った雪だるまを置いて(箸を下に通して土に刺しています)、前に買っておいた雪のオーナメントを飾る。
その箸を刺す時に独特の感触だった。
土が凍ってたんです。
ふかふかの土が凍ってたら、それはエアーの入ったチョコレートみたい。
サクッ、ズズズって感じで入りました。楽しかった。

       

みんなが通りすがりに観るものだから、あまり遊び過ぎても行けないだろうし
でもこんな少しの変化を面白い楽しいと思う人が居たらなあと思って、いろいろ工夫を続けています。

虫や鳥も居るから、飾りはどうなるかはわからないけど、それでもダメになっても気にしないくらいの小規模で
コツコツ工夫して行くのが楽しい。

朝、会社に行く時にでもちょっと見て、「ふふ!」ってなったら良いなあと思う。
私もいつも見るたびに楽しい。
庭が出来て良かった。私の今一番の楽しみです。
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干し柿と湯たんぽカバー

2017-12-15 19:07:46 | 暮らし Daily life
干し柿が出来てきました。
まだちょっと早いと思うけど、我慢できなくて食べ始める。

       

朝の楽しみ。

湯たんぽのカバーが古くなってきたので作った。余り布で。

       

湯たんぽ。すごく良いと思うけど、カバーが良いのがない。
すぐによれよれになるようなのばっかり。
ちゃんとしたの作ったら毎日寝る時気持ち良いと思う。
フェルトでも作れます。
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近くの仲間で手仕事

2017-12-14 18:59:43 | 講習 PrivateClass
団地の集会所で羊毛の手仕事講習をしました。
お母さん仲間で集まってクリスマスオーナメント作り。

羊毛の紹介やニードルの使い方を交えながらいろいろ話しながらの手仕事。
リクエストのサンタさん(ニッセ)と雪だるま。
可愛く出来ましたよ!

       

子育ての話など花が咲いて楽しく過ごす。
なんだか聴いてもらってるのか、聴きたいのか微妙だなと思うけれど、いつも楽しいためになったと言ってくれるので嬉しい。

自分でがっつりとじっくりと本気で子育てした事。
クリニックでいろんな患者さん達を観ていて、患者さん達に聴いて私が構築してきた考え。
それはやっぱり私にとっては一番の宝だと思うから、いろんな人に分けたいなと思います。

こんな風に近場で集まって手仕事出来たら一番良い!
ここはキッチンも付いててとても使いやすい。これからここを使っていろんな事したいなと思います。
楽しみ!
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コツコツの集大成

2017-12-12 18:46:40 | ハンドワーククラブ HandworkClub
クリニックのクリスマス会。

午前中のスペシャルハンドワーククラブは、ニードルパンチで羊毛の鏡餅を作る。
今回はほどほどの準備でほどほどの人の入りで、ほどほどのにぎわい具合だったのが新しい発見。
これも良いなと。いつもものすごく考えてものすごく準備して、ものすごくたくさんの人が来るので。
それも楽しいけど、このほどほど感も素敵です。
小さな作品だけど、みんなでじっくり作ることが出来て良かった。

そして一年に一回の大切な展示。
私たちの作品も展示しました。

大御所。観る人だれもが感動する。このカーディガンとマフラー。
染めて梳いて色を作る所から糸を作る所から始めました。
配色を考えて美しく仕上がった。軽くて温かい作品。
やりきった素晴らしさが輝いていますね。

       

相談員さんたちがモデルと言ううわさです。小人の三姉妹と天使。そしてツリー。ツリーは実はけっこう手が込んでいます。

       

2年じっくりかかって本体を羊毛からフェルトにして作る所から始めて、それを縫ってボタンとボタンホールをつけて、
背中に模様をつけるのをずっとずっとしていました。毎週コツコツと。合間に作ったベレーも一緒に展示。
竹はフェルトを縫い付けています。
竹林には虎だな!と言う事で虎をニードルパンチで刺繍しました。
すごい迫力。かっこいいです。細身の彼が着たらかなり素敵です。

       

並々ならぬ集中力と持続力で増殖した指編み。これをつなげてマフラーにしている途中です。
その山を観て何人もの人が尋常じゃないことを知る。

       

手縫いのベストも。わかる人にはわかる。この縫い目の細かさ。確かさ。
汗と涙の結晶。

       

一年の頑張りをみんなに観て貰って、みんなこそばゆいようなでも誇らしい気持ちではちきれんばかり。
一日ゆっくり温かく過ごすクリスマス会。今年も楽しかった!

来年も良い作品を出品できるようにコツコツ頑張りましょうね!


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命の映画二つ

2017-12-07 17:08:20 | 映画 movie
観たかった映画を続けて観た。
本当は先週もモンゴルの映画を観る予定だったけど、体調が良くなかったから行けなかった。残念。

二つとも元町映画館。最近リニューアルしてきれいになりました。

       

一つ目は『ニーゼと光のアトリエ』


ブラジルの精神科医、女性が主人公。
芸術による作業療法を初めて行った人の話。

絵を描くだけじゃなくて、粘土による彫塑。犬を飼ってのアニマルセラピーもしていた。
スポーツや郊外に出ての遠足。好きな服を着てみるワークショップまで。
ユングが生きていた時代だから随分前。
このやり方が私の居るクリニックと似ている。彼女が来る前の彼らと来た後の彼らの違いが顕著。

うちのクリニックの院長も言ってるけど、医者の敵は医者。
他の医者の理解が得られない、自治体の理解が得られない。それが一番の逆風。
それも良くわかる。

同僚の医者が言う。「治らないのになぜこんなことをするんだ?」
医学的には変化はないかもしれないけど、その人の毎日の暮らしは確実に質が変わっている。
何も役に立つ事が出来てないかもしれないけど、お金になる事は出来てないかもしれないけど
描いた絵には作った粘土の作品には、彼らの命の輝きが現れてると私は思う。
私にはその事自体に意味があると思うんです。

命の輝き。その事自体にもっと価値を感じて欲しい。そうしたらそれらの行為の価値もわかるのでは?

それは空の星と似ているかもしれない。ただ居てただ光る。何も作らないし経済効果も生まない。
でもだからと言って星に価値がないのか?星の価値。人の価値と似てると思うんです。

花だってどうぶつだって木だって。石だって。ある事そのものに意味があるのでは?
ないとあるの違いはとてつもなく大きい。

そんなことを思いながら映画を観ました。
うちのクリニックもとても素晴らしい活動をしていると思うけど、やっぱりそれは一般的ではなくて、
認められにくいみたい。
まだまだこれから。私もその流れを片隅でも支えて行こう。





もう一つは世界のいろんな国で子どもを産んで育てると言う事を取材してまとめたもの。
ドキュメンタリー。『いのちのはじまり』



淡々と、いろんな赤ちゃんや親やそれを取り巻く環境が出てくる。
専門家の話も間に挟まれて。

子どもが少なくなって、育ちにくい育てにくいと言われるこの頃。
そんな世の中にこの映画は意義のある語りかけが出来てると思う。

いろいろな言葉や状況があったけれど、私の心に残ってるのは
アフリカでは子どもを一人育てようと思ったら、一つの村が必要って言われてる。
と言う言葉。
お母さん一人で育てるんじゃない。みんなで育てるものが子どもだって。

とにかく子どもたちは可愛いし、いろいろ納得できる共感できることに満ち満ちています。
この映画、いろんな産婦人科や助産院など妊婦さんが来るところ、小さな子どもを持つ親が来るところで上演されたら良いのになあと思う。
できるだけたくさんの人に観て欲しい。
小さな映画館だけじゃなくて、もっと長くいろんな所で上映して欲しい。

機会があったら観てみてください。是非!
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ミニ鏡餅

2017-12-05 10:45:18 | ハンドワーククラブ HandworkClub
クリニックのクリスマス会が来週。
午前中のクラフトコーナーの準備をしています。
いつものハンドワーク教室では朝から夕方で10人越すくらい。
それがこの日は朝の2時間でキットが70も80もなくなるんだからすごい数。
年末年始の暮らしに生きるもの。
初めて来た人でも苦労なく作れて、しかも出来上がりがかなり素敵なもの。
そんなものを毎年企画しています。

今年はスノードームをしようと準備を進めてたんだけど、まだ十分掘り起こせて無いのと、クリスマス会のお知らせが遅く、開催はいつもより早かったので準備できなくて断念。
それで考えに考えて編み出したのがこれです。
ミニ鏡餅。



手のひらに乗るくらいの大きさです。

なかなか愛らしい💕

どれだけ準備するかのさじ加減を調整。
白玉団子みたいなのが大量に出来ています。

だいたい目安がついた。良かった。
みんながいいお正月を迎えられますようにって思いながら準備しています。
ひたすらちまちまと。
頑張るよ!
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アドベントクランツ

2017-12-03 20:52:56 | 季節 Season
花屋さんでもみの木が手に入る。



アドベントクランツをつくろう。
百均で他の材料を揃えて。



緑の糸でもまとめていく。
真ん中にクリスマスのコサージュを置いて



もみの木の良い匂いがしています。
今日は1つめのろうそくに火をつける日。



クリスマスが始まる。

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