PCM工法でつくるカーボンファイバーの優位性。


間もなく発売を開始する、RZ34用のカーボンインテリア・アップグレード123.
形成型に合わせ炭素繊維を樹脂で固めるウエットカーボンや、大きな釜で焼くドライカーボンでも無い、
Prepreg Compression Molding (PCM) 工法を用いられたカーボンパーツです。
高い生産性と品質で仕上げられるため、近年ではR35 GT−R nismoの外装へ、同様の技術を用いたカーボンアイテムが純正採用されるほどになりました。


DRMが提携するカーボン工場では、このように金属製の金型が製品毎に用意されています。
つまりは金型製作が重要となりますので初動に若干の遅れが生じてしまいますが、一度決まれば量産は比較的容易になります。


金型を油圧プレス機へ設置したところです。
イメージとしては”たいやき機”に近いところです。


右側に見える赤色の配線がヒーター線です。
熱硬化型エポキシ樹脂を浸透させた炭素繊維を金型へ敷き、130℃ほどに熱してゆき、6MPaほどのプレス圧をかけて完成するのです。
PCM工法で製造されたカーボンファイバーは、気泡(ピンホール)が入らず上質な仕上がりを約束してくれる大きな優位性があります。
また個体差が非常に小さいため、製品毎によるフィッティングのバラツキが無いことも大きな利点と言える、カーボン製作の最新手法です。


« オールフェア... トラブルシュ... »