トラブルシューティング


エンジンが不調すぎて、積載車での入庫となったZ32 NA。
なんとかアイドリングはしてくれるものの、アクセルを踏んでもエンジンの反応が薄く、とてもではないけど運転できるレベルにありません。


OBDスキャンを行うと、DTCではMAFセンサー(エアフロセンサー)異常となり、確かに電圧がとても低いです。
お客様がネットオークションで落札した純正中古のMAFセンサーへ交換しても全く同じ。流石に怪しいので、MAFセンサー〜ECM間の導通を見ますが異常なし。
更にお客様がネットで購入したサードパーティMAFセンサーへ交換すると、先程までとは異なり調子を戻したように思いましたが、
アクセルを踏み込むと黒煙が凄く、それはそれで運転できるレベルにありません。
まさかと思い点検用のMAFセンサーへ交換すると、その”まさか”となりエンジンは好調に動き出しました。

近年、ネットオークションやECサイトが充実しており、ほしい時にほしい物を簡単に購入できる時代とはなりましたが、それが確かなモノとは限りません。
中古は仕方がないとしても、怖いのは新品サードパーティ品です。
今回のMAFセンサーを例に上げると、空気量に対する電圧が高く 結果として燃料噴射を多く行うようにECMへ司令を行っています。
当然ながらフローテストもロクにせず、形だけ同じとしたものが今も平然と販売されているわけです。
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