明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



実家に泊まり、切れた蛍光管を取替えたりしていると、同じマンションのYさんから電話。「昨日K本に来なかったから、どうしたかと思って」毎日のように行ってはいるが、毎日行っているわけではない。間に合えば顔を出すと伝える。  閉店40分前に顔を出すと、大方出来上がって、ほぼ完成の域に達している常連席。サラリーマンのHさん、T屋のカウンターにアナログプレーヤーが置いてあるのを知って、45回転のアナログEP盤、いわゆるドーナツ盤を数枚持ってきたのでこれから行くという。一度家に帰り、後からT屋に行くと、すでに一通り聴いた後だったが、もう一度かけてもらう。ジャケットに、ブライアン・ジョーンズが写っている時代のストーンズや歌謡曲など玉石混交。しかし、EPアダプターがないので、レコード盤を真ん中に置けずに、ヘロヘロしたのを聴いていたらしい。私は岐阜の陶器工場にいたころ、手回しロクロという回転台の上に、素焼きされた茶碗や皿を置き、回転させて指で突いて芯を出し、縁に筆でラインを入れる作業を毎日やっていたので、あのやりかたでEP盤を真ん中に置けるのではないか、とやってみたら案の定、上手くいった。粘土を練りつつ、土に含まれる空気を抜く菊練り、という作業があるが、吉田ルイ子邸での飲み会で、蕎麦打ちの余興のさいに蕎麦粉でやってみたら上手くいったことがあるが、かつて陶芸家を目指していたことが生かされたのが、本日で2回目であった。 Hさん帰りがけに、まだ家に何十枚もあるから今度持ってくるといい残していった。それはいいが、そのたび芯出しさせられるのはかなわない。

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