明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



朝から酒が不足だと、自転車でコンビニへ買いに行くE。こんなところまで来て、ちょっとでもシラフでいたくないらしい。冷汁の残りなど、軽く朝食を済ませ、家にばかりいても、と黒滝を観に行く。何十年ぶりに見る蝦蟇蛙。濃いオレンジ色の模様が鮮烈。 海岸沿いの道に戻り、江見方面に。カネシチ水産で再びアワビの肝刺し、コチ、キンキの刺身で飲む。初日もここに連れてきてくれれば良かったのに、と約束の時間に到着しないで、予定を立てさせなかった男が勝手なことをいう。 そこに同じマンションのYさんより電話。まだ房総にいると答える。そして昨日、三沢光晴がバックドロップを受けて死んだことを聞きショックを受ける。TVも観なかったので、全く知らなかった。 Eは30センチはあるヒラメなど、土産を買っているが、私は風邪なのか、咳が止まらず面倒になり、もう一泊することにする。コンビニに寄り、車中用の酒等買うE。嫌にノンビリしているな、と思ったら、酔っているので時間の感覚がおかしくなってる。まだ大丈夫、といってるEの後ろで動き出す外房線。次は一時間後である。和田浦駅で自転車を返すと、この一時間待つ間の酒がない、といいだすE。ふたたびコンビニに買いに戻る。酒に関してはやたらマメである。駅内のベンチで待っていると、よろよろヘロヘロ帰って来たEの目前に中学生が興じるサッカーボールが転がる。「オジチャン上手いんだぞ」いうが早いが、キック。あらぬ方向に飛んでいくボール。「この辺りの子供は素朴でいいや」と笑っている。その素朴な子供たちに、このオジチャンがどう見えるか聞いて来い、といいたい。さらに駅構内のレンタサイクルや観光案内などしている女性に、「あの、ちょっと聞きたいんですけど」。すると私に向かって「俺、今何聞こうとしたんだっけ?」「知るかよ!」 ヒラメと車内用の諸々をぶら下げ、よろよろニコニコしているEを見送り、とっとと別荘に寝に帰った。コンビニで買ったスポーツ新聞には三沢のことが出ていなかった。

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