明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 

一日  


田村写真の田村さんに先日、レオニード・マシーンのサイン入り写真を落札してもらった。 サイン入りのが何がいいかというと、私にしてみると、本人が間違いなく触った、ということである。そう思って、マシーンがディアギレフやストラヴィンスキーと並んでいる写真を見ると、なんとなくリアルなのである。オークションでもディアギレフの写真は見たことがないし、ニジンスキーともなれば、一度入札したきり微動だにせず、かっさらっていく人物がいる。比較的入手しやすいのは、ディアギレフ以降のバレエ・リュス関係者であろう。もっともこれはこれで、ハリウッドのミュージカルで活躍でもしていたら、落札額は上がる。 『赤い靴』におけるマシーンは、なんだか変わった人物のように見えるし、当然ニジンスキーのように惹かれることはないが、ディアギレフがコクトーに「私を驚かせてみろ」といわれて作った『パラード』 1917年パリ・シャトレ座で初演。 作曲・エリック・サティ、舞台美術と衣装:パブロ・ピカソで、振付出演したというだけで十分な役どころではある。両生類チックな顔は、いずれ作ってみたいものである。
『乱歩 夜の夢こそまこと』より、『人間椅子』と『白昼夢』をアップした。没カットを並べてみたり、構成を多少変えてみた。『白昼夢』は屍蝋化した首が入ったガラスケースを乱歩が覗き込むシーンで、ガラスへの写りこみも作ったが、書籍では、ページの境目のため、よく判らなかった。せっかく作った部分は見てもらいたいものである。
http://www.kimiaki.net/rampo-yym.htm

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