明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



今後の展開とか何も考えず、ただ一人作るとしたら誰か?と聞かれたので、迷わず『北一輝』と答える。 『潮騒』の海女の使うタライは採った獲物を入れたり、浮き代わりになる。初江の持ち物であるタライに“初江”と墨書きをした。今まで映像化された初江は71年東宝映画の小野里みどりを別にすれば、常にアイドルやスターが演じてきたわけで、Aちゃん演ずる初江は素人という意味でリアル感は格別であろう。
連日Kさんより寂しいどうしてますか?と相変わらずのメールが来る。自分が行きたくて行ったんじゃないのか。遊ぶことを考え沖縄本島を主張したSさんを押さえ、マングローブやいつか指名手配犯がTVのインタビューを受けて捕まった牛車に乗りたいといって離島に出かけた。出かける前に特訓をして携帯で写真を送ってくれるようにいったが、肝心のマングローブも牛車も送られてこず、デカイラーメンを食べていたり、中途半端な建物だったりするので海を送ってよ、といったらようやく海を背景に缶ビールを持った写真が送られてきた。全身日焼けで火傷状態らしい。Kさんのことだから、と日焼け止めを使いなよ、といったら、あれは女が使う物だろう、といっていた。まったく予想通りのことをしてくれる。そうこうして夕方再びメール。具合が悪くホテルで寝込んでいるそうである。熱中症らしい。心配かけてゴメン、だそうだが、ここまでくるとほとんど芸である。放っとかれると何か起きる。これはもう61のオジサンというより、酒好きで頭の薄い老けた小学生と考えたほうが良い。一緒にいるSさんの呆れた顔が浮かぶ。この人Kさんのグダグダな話を聞いていられる人ではない。貴重な離島の夜である。よほど酷くなければとっとと飲みにでかけたであろう。

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