明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 

一日  


Kさんから石垣島で大盛りラーメンを食べてる画像が届く。あれだけいっておいたのに。確かにドンブリはデカイが、これでは只今高円寺です。といったって判りゃしない。 Kさんが出かけている隙に作品制作について書く。現在制作中の三島由紀夫のシリーズは、以前個展の開催場所がほぼ決まっていたのだが、内容に問題があると断わられてしまっている。三島に縁のある場所であったが、それがかえっていけなかった。内容で断わられるなど、私もようやく一人前になったような気がしないでもない? 『中央公論アダージョ』を手がけている間は個展は開けず、06年の『夜の夢こそまこと』 (青木画廊)以来一度も開催していない。だから都営地下鉄に乗らず、インターネットもやらない人からすると、私は止めてしまったと同然かもしれない。そんなこともあり、アダージョ終刊が決まったときから、次ぎの個展は以前から構想だけはあった三島でやってみたかった。相変わらず作家の作品世界に本人に登場してもらうのだが、現段階でいえることといえば、『仮面の告白』『F-104』『潮騒』『金閣寺』。あとは凡そ7作品である。アダージョ制作の勢いのまま、今年の11月25日の三島の命日を目標に一気に作るつもりであったが、上記の理由でズッコケてしまった。しかしモチベーションが下がることはまったくない。制作したいと発表したいは又別な気持ちである。 母から度々聞かされたが、台風の日、幼稚園児の私はクレヨンで佃の渡し舟の絵を描いていた。煙突あたりに東京都のマークがあり、同じ物がマンホールの蓋にあったと、どしゃ降りの中、止めるのも聞かず確かめにいったという。せめて雨が止んでから見に行けば良いだろう、というのは作る、ということに関しては何も判っていない。少々いいにくくはあるけれど、あれから私はあまり変わっていないと思う。そして自分にいい聞かせるのである。こうなったのも生まれつきだから、私のせいじゃない。

過去の雑記
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