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明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



Kさん石垣島と同じ格好で現れる。頭にはやはり浜松で買った自衛隊公式パイロットキャップ。これがひさしにフエルトで、今の季節にかぶるようなものではないのだが。Sの到着まで一時間あるので、駅でレンタサイクルを借り漁港で時間をつぶすことにする。和田漁港は日本に4ヵ所しかない鯨のがあるところで捕鯨船が停泊していた。見ると和歌山は太地の船。港に外人の撮影クルーがいる。どう見ても捕鯨の取材である。かつて船端に捕まえた鯨をぶら下げ、頭かち割って灯火用の油を採って、ズルズルと海に捨てていた野蛮人に余計なことをいわれる筋合いはない。子供の頃『白鯨』を読んだ私は、給食の鯨が不味いのは、ズルズル捨てるような物だからだと思い込んでいた。 テトラポッドに上がったKさん、おとなしくしているな、と思ったら、テトラポッドの間に人間の骨があるという。変なもの見ちゃったから今夜は眠れないなどといっている。携帯で撮ったのを見ると私には流木にしか見えず。そうこうしてレンタサイクルに乗ったSと合流。後で聞いたが、Kさんは実在せず、私一人が待っているのではないかと思っていたそうである。 今日はバーベキューの予定なので『魚惣』に鯨肉を買いに行く。前日2頭の解体があったので、なんと冷凍していない生肉を売っていた。一番大きなブロックを買う。あとは房総といえば青魚。鯵、その他イナダ。スーパーで、これも欠かせない房総の酒『寿満亀』。野菜などを買い親戚の別荘へ。シャワーを浴びビールで乾杯。まず鯨、鰯などの刺身で一杯やろうなどといっているうち、面倒になり、バーベキューは中止。よくあるパターンである。冷凍していない生の鯨は特に刺身が違う。Kさん酒がまわりロレツが回らなくなると、私が毎日のように聞かされている、Kさんのマドンナの話を初対面のSも聞くハメになった。 そろそろ寝ようと思ったら、Kさんトイレに尻をだして腰掛けたまま眠っている。このままでいいのか?とS。知ったことかよと私。 先に寝入ったS、息をしてない。数えると、ほぼ一分止まる。そして潜水記録に挑戦したようにガバと空気を吸い込む。これの繰り返し。これでは寝ないほうがマシである。そうこしたらKさんが、ノンストップで延々と寝言をしゃべり続けるので4時前に目が覚めてしまった。

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