明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



朝起きてKさんのノーガード戦法で戦ったボクサーのような携帯の画像を眺め、ひとしきり笑って目を覚ました。 夜、帰ってきたというのでT千穂に行くと、黒コゲのKさんと、焼けてはいるがそれほどでもないSさんがいた。Kさんの顔の腫れはひいていたが、一時は目が塞がって見えなかったそうで、顔の皺だけが焼けずに白いのが可笑しい。 今の季節は暑過ぎるせいもあり、観光客はほとんどいなかったそうである。パラソルの下にいてもどんどん焼けるそうで、熱中症になったKさんは鳥肌を立て、ガタガタ震えていたそうである。水分といっても飲んでいたのは缶ビールで、それじゃ駄目だ、と常連の看護師さんにいわれていた。 結局“60過ぎの二人が満足するような”遊び場所も見つけられず、二人とも食べ物がまったく合わず、泡盛も駄目で、なんでも高いので食事はほとんどホテルでビールばかり飲んで過ごしていたらしい。どうだったの?と問いただしても、写真はたった5カットしか撮ってこないし、ただひたすら“殺人光線”がいかに凄かったかに終始した。つまり散々だったわけで、みんなにだから本島にすれば良かったんだよ、といわれていた。 Kさんは私には女性の話しかしないが、アンソニー・クインにちょっと似ている青森出身のSさんは、Kさんのそんな話はまったく相手にしないので、数日の間、会社での昔話ばかりだったそうである。閉店後次に二人でいった店で、数日会えなかったKさんいうところの、“ハイビスカスより綺麗な”人について、堰を切ったように話し続けるKさんであった。私は昨日、そのハイビスカスより綺麗な人にKさんの写真を送り、娘と二人で見て泪が出るほど大爆笑、と感謝されたことはいわないでおいた。

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