8日間はあっというまであった。会期が始まっても作り続けている夢を見て、ようやく制作の緊張が解けたころには終了である。 三島でやりたいテーマは『男の死』これしかなく、今回作れなかった作品はおいおい足していき、想定した作品数に達するまでは作るつもりだが、今回6割以上作ったので、個展の続編はおそらくないだろう。 会場でご覧頂いただいた方以外にはチンプンカンプンかもしれないが、たとえば震災のおかげで今年中止になった深川祭りを来年撮影し、神輿を担ぎながら恍惚として死んでいる三島。市ヶ谷に向かうコロナ車中で隊員と歌ったという『唐獅子牡丹』から、背中に唐獅子牡丹を背負っての道行。題して『昭和残侠伝』。小学校しか出てない小学士様だ、といってたのは映画『からっ風野郎』でヤクザ者に扮してのことだったが、私なら小学校どころか、平仮名も読めないチンピラになってもらい、さらに悲惨な死に方で三島に喜んでもらうことも可能である。 今回来ていただいた方を羅列するわけにはいかないが、最終日の終了寸前、田村写真の田村政実さんや、『影武者』の家康役以降、黒澤映画の常連だった油井昌由樹さんに来ていただいたのは二回目である。油井さんの日本初のアウトドアショップに、当時どこにもなかったバンダナを買いに行ったのは、私が高校生の時であった。
明日3日は、搬出時間の関係からオキュルスのご好意で、午後3時までは引き続き見ていただくことが可能である。
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