明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



朝T屋に行くとタクシー運転手のTさんが泥酔状態。かつて楯の会に入るのを身長が足らずに諦めた人である。学生時代はそうとう暴れた口で、鈴木邦男さんに会う、といったら「あのシトはいいよォ。いいなあ俺も会いたい」。この人も昔何とか会に入っていて。あとは書けない。その隣でシャツの上からコルセットのKさん。昨日の夜から酔いが覚めないまま飲んでいる。しかも懲りずに自転車できていて呆れる。 11時に高田馬場、某喫茶店の会議室。鈴木邦男さん、出版社の方、あとお二人。三島由紀夫へのオマージュ『男の死』について。作ることに関して質問され答える、ということだったので、なんとかなったのだろうか。鈴木さんは終始笑顔で楽しい方であったが、急に振り向いたら実は笑っていないんじゃないか?というような気配を感じつつ、実際はプロレスの話など交えながら楽しい時間であった。好きなレスラーは?と聞かれフリッツ・フォン・エリックと答える。馬場派であるというと、芸術家は様式美の馬場派が多いそうである。お話終って鈴木さんにお見せしたいと持ってきた、危ない写真のコピーと、たまたま昨日入手した日蓮宗の野口日主上人の掛け軸。井上日召の『血盟団秘録』によると上人曰く、「井上君、喋ったり書いたり、機運をつくるほうは、我々老人が当たるから、君は実施を」。実施とは、日本の支配階級ならびに準支配階級六千人の殺戮という国家改造計画であった。 帰りの東西線にKさんよりメール。もう文章になっていない。Mに行くとベロベロ状態。アルバイトの18才の娘にデレデレ。帰ろうといっても応じず。これで自転車乗ったらまた大変だ。とにかくT千穂まで連れて行き、自転車の鍵を預かってもらう。毎回怪我するのはこんな時である。先日レントゲンで骨がくっつき始めているといわれ治った気でいるが、腫れはさらに酷くなっており、常連のナースにその齢でそう簡単にくっつくわけがない。と彼女の勤める病院に行くことを約束させられていた。そしてみんなが止めるのも聞かず、本日二回目のパチンコへ出かけていった。すでに何をいってるか判らない状態だが、さらに寂しいと飲むのであろう。その様は村山槐多を年寄りにして、芸術味を引いた感じか。いやもっとたくさん色々引いた感じである。

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