明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 

一日  


K本で4杯飲んだが、どうもサッパリ酔えない。荷物を置いてT千穂に行くと、Kさんがコルセットをジャンパーで隠すこともせず、カウンターで飲んでいる。私が酔っ払って自転車で転んで骨折したなら、カッコ悪くて、できるだけ内緒にするがKさんは違う。T千穂店内を歩き回り、「Kさんどうしたの?」客の若い女性に聞かれようものなら、なぜこうなったかを身振り手振りで楽しそうに説明している。まったく懲りていない。このコルセットがついこの間、三島を2・26の将校に見立てた作品を作ったさいの、決起将校のタスキを思い出させるところが実に腹立たしい。 明日は鈴木邦男さんとお会いすることになっている。いわゆる右翼と呼ばれている人と違い、穏やかな方であることは判っているが、あの森田必勝を活動に引き入れた人物と、三島について話す、と思うといくら飲んでも酔えない。私はどうやって作ったか、くらいしかお話できることはないが。 飲んでも無駄なので帰ることにする。一緒に店を出たKさん。家とは反対の方向に向かう。コルセットむき出しで飲みにいってどうする。年寄りは回復が遅いと聞くが、みるみる元気になってるように見えるところが、正直ムカついてしまう。今度救急車に乗っても、泣きそうな声で電話してこないでよ、といってある。



コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )