明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



個展が終わったら三島関連以外の本を読もう、と思っていたが、なかなか抜いた刀を鞘に納めることができない。鈴木邦男さんからいただいた『遺魂』を読んだせいもある。事件から40数年経ち、椎根 和さんの『平凡パンチの三島由紀夫』と並んで画期的な三島本である。
恒例の忘年会。いつももっと押し迫ってやっていたが、全員都合が付く日が今日ということで急遽5人でT千穂へ。そこへ一日寝込んでいたKさん。すっかり回復して登場。それを見越して常連席から離れたところに席を取ってもらっていた。鍋を三人前お願いしていたが物凄い量。何が良いといって十代からの付き合いのわりに昔話はあまり出ない。Fさんはジョージ・ハリスンの映画が良かったそうだし、私以外は金工関係のせいで、日本刀の話などで盛り上がっていると焼酎の一升瓶はあっという間。カウンターのKさん、だんだんこちらに近づいている、と誰かがいう。そうこうしてKさんと何度か会ってるHが止めるのも聞かず、Kさんを引っ張ってきてしまった。Kさんが薩摩でMさんが会津だからというわけではないが、合うわけがない。そのHというのが勝手な奴で、Kさん放っておいて、ストラディバリの話などする。Kさん下向いてしまっているではないか。次の店に、と門前仲町まで行くが目当ての店は終っていて、川口の三人は帰り、HとKさんと私とで、Kさんなじみのカラオケスナックへ。近隣の住人はKさんをなるべく乗らさないようにしているというのに、乗らせるH。おかげで絶好調のKさんであった。まあ今晩はかろうじていってることが判るので、大丈夫であろう。



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