明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



竹中労といえば十代の頃『琉球共和国―汝、花を武器とせよ』を読んだのと、晩年、癌に犯されながらTVの討論番組に出ていた記憶、それに父親の竹中英太郎といえば、江戸川乱歩、横溝正史その他の作品を彩った怪奇な挿絵には馴染みがある。というくらいなのだが、一気に読む。特に興味深かったのは、竹中の監修した芝居を、不敬だと怒った鈴木邦男さんが乱入し、芝居をめちゃくちゃにした話。そしてそれに関し、後年明らかになったドンデン返しな事実。鈴木邦男さんの体験的竹中論である。 私は子供の頃から人物伝の類が好きで、その延長上に、現在の人物像を作る仕事があると思っているが、ごく幼い頃は、伝記は現場を実際見た人が書いている、と思い込んでいた。結局大半は、“講釈師、見てきたようなウソをいい”ということなのだが、本書はそれ等の対極にある。

ここ毎年風邪をひくと咳だけが長く残る。昨日カラオケスナックで喫煙者に挟まれ良くなりかけた喉が悪化したが、本日もT千穂の忘年会でカラオケ。喫煙率が高いので、あまり喋れなかったが楽しく過ごす。帰りに女将さんにウガイ薬をもらって帰った。



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