河本の客のイメージの象徴ともいえる常連ゲンさん(通称であり本名ではない)の誕生日である。母の誕生日でもあり、Mさんがケーキを買って祝ってくれるそうなので母を連れて行った。母の誕生日を祝うなんて、子供の頃以来である。私はそもそも記念日の類いに対して全くの不感症で、母の誕生日を把握したのは、色々手続きをしなければならなくなったここ1、2年のことである。父に対しては、誕生日どころか命日も覚えていない。しかし無理矢理連れて行かれたフィリピンパブでフィリピーナに「苦労ガ足リナインジャナイ?」と評されてしまう私のちょっと見の若さの原因はその辺りにあろう。新入社員が入ってくる訳でもなく、子供が大きくなる訳でもなく、自覚するきっかけがないまま、ただズンベンダラリと生きている。きっと死の間際で「私死ぬの?聞いてないよ?」と焦った所で後の祭りとなろう。 本日久しぶりに新作三遊亭圓朝の首をポケットに入れ皆さんに披露。ようやくここまで来て、昨日には戻りたくないし、まして作る前に戻りたくない。毎日これを続けていれば、「聞いてなかったけどまあしかたがない。」と思えるのではないだろうか?
HP