さほど広くない寄席で、ある程度の高さの高座の上にいるとして、猫背の圓朝はちょっと俯き加減である。首はスッポ抜けるように作ってあるが、ほんの少し左右に振れるようにした。まずは左前方に浮ぶヒトダマを見つめるためで、それも目だけをそちらに向けるために、首の動きはわずかで良い。◯◯している、ように作ると、写真に撮った時にはオーバーになる。◯◯しているような気がする、程度に作っておけば、写真に撮ると丁度良い。動きは最小で良い。 脚の調子が悪く、杖をつき、片手で伝え歩きの状態になってしまっていた母だが、ちょっと調子が良くなったせいで、私に内緒で活動。圓朝の乾操に入っていたから良いようなものの1日無駄になる。こういってはなんだが、元気なのも良し悪しである。
アートスケープ 展評『深川の人形作家 石塚公昭の世界』
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