圓朝関連本を乱読していて、何で読んだか忘れたが、最初に評判になったのだか、なんだったか、門前仲町に侠客が経営していた寄席があった。昔、江戸、東京には町内ごとに、というくらい寄席があった。江東区の文化センターの職員が昔調べた記録があるそうなので近日中に見てみたい。 先日図書館で見た昔の寄席は、屋根付きの箱状の看板が軒から出ている。そこには屋号やら芸人の名が書いてある。素朴なモノトーンの図版で、詳細は判らないが、一枚板の看板ではないので中に灯りをしこんであるのではないか。乱歩の『三人書房』を再現した時もそうだったが、そんなことを推理しながら制作を進める。 すでに客を前にした圓朝がここにいるが、横には木製の角火鉢に鉄瓶だか薬缶としたい。両サイドには燭台。 その辺りを準備しながらのファーストカットは黒バックにバストアップの圓朝、斜め前方に浮ぶヒトダマ。それを上目使いに見つめる圓朝。という画が浮ぶ。ヒトダマはたっぷり墨を含ませた筆描きを反転させた物を予定している。 検索して出て来ないので圓朝の立体像は初なのかもしれない。
アートスケープ 展評『深川の人形作家 石塚公昭の世界』
HP