出不精に様々なことも重なり、例によって行かずに終わりそうだと思っていた谷中全生庵の、圓朝が集めた幽霊画展に出かける。最終日。もちろん圓朝の首を持って。 江戸川乱歩作品制作時に、団子坂界隈をうろちょろしていた頃であろう。一度観ている。しかしその時とは関心度が段違いである。 何種かの伝記を乱読しているうち、晩年は名声を得ながら名人の屈託のようなものが見えて来ている。会場ではポケットから出して圓朝の首に画を見せてあげた。幽霊画として個人的には恐ろしく恨めし気に描かれた画より、幽霊といやあ幽霊。はかなげな白い着物の美人画という作品が好ましい。 最近どうも眠気が取れない。図書館でも寝てしまうし、飲んでいてもよく寝てしまう。20代の頃、一つ140円でベランダの物干を溶接していた頃、面倒なので、炊いたご飯をしょっぱいおかずでかき込んでいたら、だるくて眠くてしょうがなくなった。思いついてビタミン剤を飲んだらポパイにホウレンソウの如し。まさかあれじゃあるまいな?と思いつつビタミン剤を。

タウン誌深川 常連席にて日が暮れる
アートスケープ 展評『深川の人形作家 石塚公昭の世界』
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