明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



暑い中眠い目をこすりながら作った、最難関の頭部が完成している状態の嬉しさをどういったら良いであろう。なにしろあの三遊亭圓朝を、これからどう作ろうが私の自由なのである。だったら返す刀ですぐに身体を作り始めれば良いものを、わざと余計なことをして自分を焦らし快感をさらに高めようとする。小さな頭部に何十日もかけて、一応大変である。よほど良いことがなければやっていられない。またこの期間が弓の引き絞り効果となって集中力も増すのである。私の扱い方は良く判っている。 本日は圓朝の首をポケットにサイゼリヤへ。圓朝全集を開き、連れは後から来るんだけど、という体でマグナムワインの赤。 昔、ニューアルバムを鞄に旅客機に乗ったサンタナのメンバーが、酔っぱらって「この中にダイナマイトが入っている」といって大騒ぎになったと、昔音楽雑誌で読んだことがある。本日の私はダイナマイトとはいわないが、2B弾あるいは爆竹程度の物は持ってるぜ、とニヤケながら時間を過ごす。やはり九代目團十郎と圓朝は面識があったのだ。お互いリアリズムの人である。 連れは最後まで現れず。

HP  



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