朝8時過ぎに寝るが一時間後には母のデイサービスの送迎車からの電話で起こされる。その後寝るが、3時間ほどで目が覚める。図書館に出かけるつもりであったが母不在の数時間。もったいなくて出かけるのを止める。 先日87歳になった母は幸いなことに、デイサービスやショートステイ、皆さんと歌ったりおしゃべりしたりが待ち遠しくてしょうがない。周囲に訊くとそんな年寄りは珍しいらしい。 母としては私が寝ている以外は常に制作していることが想定外だったであろう。そういつも昔話に付き合ってはいられない。 『リング上で俺の邪魔をするヤツは誰でもこの歯で噛み殺してやる。それがたとえ俺のお袋でもな。』噛みつき魔と呼ばれ、力道山の額からの出血で、お茶の間でのショック死事件を起こした悪役レスラー、フレッド・ブラッシーはかつてそういった。日本の子供である私には“たとえお袋でも”の部分の怖さが今ひとつ伝わらなかった。しかし現在、お袋に毎日噛みつかれているのは私の方である。
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