明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



頭部ができたら完成も同然である。ここからは、頭に浮かんだ物を写真作品として描いていけば良い。といっても、すべて顔、その表情が主役であり、それを生かすために制作する。いつもと違うのは、今の所昼間の圓朝は考えておらず、夜の室内の蠟燭、油灯の灯りで、と考えている。もっともそれはそのままでは使わない。6、7センチの頭部に蠟燭の炎はタイマツ並みになってしまう。 工夫のしどころは圓朝の顔にどう光を当てるかである。圓朝は素噺の前は、背景画や鳴物入り道具仕立ての芝居噺で知られていた。自らの顔に下から蠟燭の光を当ててみせたくらいはしただろう。手燭(手持ちの蠟燭台)を持ってもらって下からの光でいわゆる“お化けだぞ〜”をやってみたい。いっそのこと人魂を光源にしても良いだろう。

HP 



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