明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



昨今の怪獣は大き過ぎる。地球由来の成分で出来ている気がしない。 怪獣映画の怖さは人が死ぬ所にある。それもビルの倒壊などではない死に方。初代ゴジラには、アナウンサーが中継しながら死んで行くシーンがあったが、これが実に怖い。怪獣映画でも『サンダ対ガイラ』が別格の趣があるのはガイラが人を食うところにある。『大魔神』が怖いのも、悪人とはいえ直接手を下すからであるが、そう思うと程よいのは30メートルくらいの大きさであろうが、現代兵器とのバランスを考えればそうもいかない。よって今時の怪獣映画は、というのを前提で観たが、実は面白く観られた。最後のゴジラの死に方が武蔵坊弁慶じゃあるまいし、というのはあったが。前半の対策中の政府の連中の中に河本でよく見かける役者さんがいて困ったが、これはしかたがない。エンドロールには伊福部昭の名曲が流れる。子供の頃の私には、力道山とゴジラは完璧なフォルムに見えたものである。

HP



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