明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



今日も撮影にそなえてT屋にて朝定食食べながら打ち合わせ。Aチャンは寝起きの悪さは小学校以来、相変わらずなのは先日の寝起きの顔を見て判ったので、くれぐれも前日早く寝てもらうよう頼んだ。『潮騒』の初江役を頼んだ長女のAチャンは時間になっても現れなかった。何が困った、といって背景と合成する被写体には、できるだけ似たような性質の、さらに同じ向きの陽を当てることが肝心である。用意した背景の房総風景はほぼ正午の光線であったので、段々傾いて来る陽に焦った。しかも到着したと思ったら、海女着の下に履くズロースを買ってくるのを忘れた、というし、ヘアスタイルは昭和二十年代の田舎の娘にあるまじき様相で唖然とさせられた。その点今回は外光を閉ざした部屋での撮影なので、光に関しては問題はないし、カツラを被るのでモヒカンで現れようが問題ない。 午後母の病院へ。元々は足の炎症、低温火傷、風邪からくる発熱によりでデイサービス施設から入院したのだが、それらはとっくに治っているが、介護経験のある担当医が様々便宜をはかってくれ実に運が良かった。入院もあとひと月を切り、先日私は次のリハビリ施設に面接にいったのだが、後に認知症により受け入れできない、と断られてしまった。たしかに都合の悪いことは忘れてしまったりはあるが、同部屋の婆さん等と違い、日常話す分にはまったく代わりは見受けられない。釈然としないでいると、担当ケアマネージャーが、立場上いえないことではあるが、母のようにかってにナースステーションへご機嫌伺いにでかけてしまうような老人は責任取りたくないので認知扱いで拘束してしまうのだ、と訊いた。そういえば、たしかに一度伝え歩きをして転んで以来、へんなコルセットをしている。母は腰のためにしている、と訊かされている。脚こそ弱ったが、3年前、いくら止めても一人で飛行機で福井にまで行ってしまった母である。こんなことを耳に入れたら大変なことになる。

HP

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