大手ゼネコン元部長と北砂で昼間から飲む。この間も書いたが、高層ビル建設を取り仕切って来た人にぶきつちよな私が低レベルの相談するのは申し訳ないような話であるが、定年を迎えた年に、今は無き木場の煮込み屋『河本』の常連を選抜して拙著『貝の穴に河童の居る事』に出演していただいたり、公私共々お世話にもなり、行きがかり上、私が芭蕉庵を作るというのに、何も相談しないというのはむしろ不自然である。私の「まず柱を四本立てるべきですよね?」のメールに、すでに私のしでかしそうな事をあらかた予想されており、色々教えてもらった。確かに肝心なことであり、そこを押さえておかないと、後々不都合な事が起きそうではあった。幸い人が住む訳ではなく、雨漏りを気にする事はないけれども、おそらくは私が死んだ後も、ちゃんと立ち続けてもらわなくてはならない。基本となる柱の太さも決まった。 河本の常連はキャラクター揃いであったが、いかんせん『貝の穴に河童の居る事』は登場人物が少なく惜しかった。それに比べて我が家の水槽内の”劇団寒山拾得“は団員が多いくらいで、このまま行くと来年は90センチ水槽が必要になりそうである。家に帰ると、水槽のライトは点けっぱなしだったが、こちらにどっと集まることなく、行ったり来たりしている。あれっと思って、いつもの定位置の椅子に座ると、集まって来た。連中からすると私が椅子に座ることが、すなわち餌の時間という理解なのかもしれない。であるならやりようがある。連中の餌くれジタバタでない姿を見ることも可能だろう。
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