明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 




昨晩、最近行きつけの店の常連が、ヒラメを釣って来た、と連絡をくれたので顔を出す。 引っ越し前、三十年以上木場の煮込み屋に通ったが、始めの十数年は4時に行って女将さんと一言二言、後は黙ったまま、6時前に帰って朝まで制作というサイクルであった。それまで近所の人達と飲むなんて考えたことはなかったが、いつの間にか常連に飲み込まれ、近所の人達とばかり飲むようになった。何しろ人見知りである。しかし人見知りしているウチに人生も終わってしまうだろう。そこで今度の店では早々に声をかけてくれた常連Tさんと並んで飲んでいる。 正月ヒマなら、と家にまで誘ってくれたのだが、知り合って間がない人の家庭に正月早々お邪魔するなど非常識だし、特にこのコロナ禍のご時世である。今回は遠慮させて貰った。それにTさんの家庭内の立ち位置、力関係を把握せずにお邪魔するのも不安である。元横綱の親方に部屋に招待されて行ってみたら、その実態は序二段、序の口のふんどし担ぎだった。なんてことは往々にして有り得ることである。そんな時は見猿聞か猿言わ猿となってじっと耐えるしかない。当初”石ちゃん“と呼んでくれていたが、私の歳を知り“石さん”になってしまった。



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