10年ぶりぐらいにテレビの設置。面白くも可笑しくもない諸々の雑音を避けるにはテレビの廃止は効果的である。四六時中制作している状態だと、視線を向けなければならないテレビは余計でもある。しかし30年以上暮らした所から引っ越しを果たし、断舎利が少々過ぎた。1年が経ち、一つテレビでも。東京オリンピック以前の東京の暮らしを目指しているので、大きなテレビは要らない。置き床をテレビ台代わりに。 これから私を見守るはずの藤本鉄石の『豊干と虎図』は長押の下に掛け軸用のフックを付け下げているが、畳に付きそうで、置き床など置けないので、楽器用に入手したホンジュラスマホガニーの板を敷こうと思ったが、切ってしまうのはもったいないので、いずれ銘木をカットして置こうと思う。正月なのでもう一つ何か掛けたいが、正月に相応しい目出度いふ物などないので、頭山満の竹筆で書いた独特の書でも掛けようと思う。しかし勤皇の志士の絵の横に頭山満の書では、偏りが過ぎる気もする。正月に入ってから考えよう。