冬になって以来、いつもと違うな、と感じるのが、いつまでも寒さに身体が順応出来ておらず身体の芯がいつまで経っても温まらない感じである。寄る年波ということなのだろう。それに個展を終えた後に体調不良が続き一ヶ月近く使い物にならなかった。ほぼ2カ月かかった芭蕉庵制作後も寝てばかりいた。いずれも今年になって現れた症状である。何事においても他人と比較するという習慣がなく、子供が大きくなったり新入社員が入ってくる訳でもないので経年変化にどうしても疎くなる。となると、こういった内部変化に自覚を促されることになる。または。 毎年恒例の工芸学校時代の友人との忘年会。参加者の先輩一人が、心臓に難があり、手術の可能性も、ということで欠席。心臓だ脳梗塞だ、糖尿だ通風だ、と一通り揃い、 いつまでこの忘年会は存続するのであろうか。誰かが誰かの棺桶を覗き込むことにはなるのだろう。 だいたい十代からの付き合いともなると、1年ぶりといっても1週間ぶり程度の感じで、特に目新しい話など皆無である。私が二年後に初個展から40年になろうという話から昔の話になる。学生時代、みんな私のような人間ばかりが集まって来ている、と思い込んでいたら、一丁前に結婚したり子供作ったり株式会社作ったり、何なんだよお前等は、すっかり騙されていたぞと恨み言。まあ、何も判っていなかったのは私だけだった。