明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



人形は頭部が出きれば出来たも同然である。なので仮に火事にでもあったら、まず首だけ引っこ抜いて逃げるだろう。昨年制作した北斎、芭蕉、三島、太宰はすでに頭部があったので、最後に頭部を作ったのは室生犀星ということになる。実在した人物の場合年6体ペースだが、架空の人物の場合参考資料が要らない分当然制作時間は短い。しかしここまで来て前のめりになっても良いことはない。わざわざ自分を焦らして、という悪癖もあるが。 作家シリーズの最初の一体は、多分澁澤龍彦だったが、それまで黒人ばかり作っていたから脚を4回くらい切断することになった。最初の豊干禅師が基準になろうから、慌ててはならない。最近腹の調子も悪いし。また一つ歳を取る。



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