明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



転覆病にかかったのであろう水槽内の金魚寒山は、腹を上に底に沈んでいたわりに、餌になると必死に体勢を戻し食べている。それを見ると、それほど重篤ではないような気がしている。転覆病の原因は様々らしいが、運動不足なんて説もあり、フィルターを換えて水流を強くしてみたのだが、それが良かったのか、ひっくり返らなくなった。それでも絶好調とは言い難く浮き袋の不調か、尻が上がり気味ではあるが。転覆病は治らないとも聞くが、長時間ひっくり返っていたことを考えると気が楽である。 本日眺めていて、私が制作を始めるのを待っているように思えてきた。それまでは死ねない、と。であれば、作り始めた途端死んでしまったりして。明日、ようやく粘土を手に取ってみようと考えている。しかし金魚の寒山には悪いが、最初に手掛けるのは豊干禅師に決めている。豊干は当初、寒山と拾得とコントラストを付けて禅師調にしようと考えていたが、そもそも虎に乗っている奇妙な人物であり、寒山拾得同様、にすべきだと考えている。乞食坊主だと思っていたら、その実態は菩薩であった、なんて話しが多い。



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