明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 

一日  


まったく親のツラが見てみたい、と思ったらマヒナスターズらしい。それにしても息子や娘がいるのかは知らないが、父親がいかにバカだったかを知らされるのは、あまりに可哀想である。一方の親は、モンゴル相撲の横綱で、レスリングで東京オリンピックに出ているが、どんな手を使ってでも勝て、と教えたのは、この父親であろう。まあ引退して数十年後、記録は圧倒的なのに、何でこう歴代横綱と比べて評価が低いのだ、と苦しむことになるだろう。 昨日、何の気もなく、粘土を掴んでしまい、そのうち始めるつもりの達磨大師の頭部を作り始めてしまった。あまりこんなことばかりいっているのもどうかと思うが、粘土を手に取りながら、何でダルマさんを作っているのか?と他人事のように考えてしまう。雪舟の『慧可断臂図』では慧可が教えを請いながら達磨に拒絶される。自分の左手を切断、差し出し、ようやく許される。雪舟は壁面に向かう達磨の表情を見せるため真横を向かせている。私は壁の中にカメラがあるように真正面を向かせるか、振り返らせるか、のどちらかにするつもりである。

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