明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



今まで創作のモチーフは、ずっと好きだった物を選んでやって来たが、ここに至り少々勝手が違う。昨年まで知りもしなかった人物やモチーフを手掛けている。いやそれどころか先週まで考えもしなかったりした場合すらある。経験上、理由が良く判らずとも、やらずにおれないことはそれに従うべきである、と信じてはいるものの、今回はそれが甚だしく、他人事のように呆れているくらいである。しかしそれに反して、ラインナップの大半が架空の人物なので、また実在したとしても、昔過ぎて想像で作るしかなかったり、実在したかどうか定かでなかったり、創作の余地がある。そうなると、写真が残っており、事実にこだわり、首だけで一ヶ月以上かけていたのとは一変、首がゴロゴロしている有様で、まだ増やそうとしている。しかしながら、今回のモチーフほど”考えるな感じろ“を炸裂させているモチーフはないし、物心ついてからの我が身の来し方をつくづくと振り返らずにいられないモチーフもない。

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