明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



無呼吸症候群というのは侮れないもので、装置を着けないで寝ると一日酷い眠さである、大乃国の芝田山も引退するはずである。それでも普通に寝ているつもりでいたから、原因が明らかになり安心ではある。しかしマスクを着けなきゃ、と思いながら。なにしろピストルに撃たれたような寝付きの良さである。昨晩も着けずに寝てしまった。久方ぶりに夢を観た。 何だかいやに趣のある和室でカメラを手に正座している私。庭から爽やかな風。「先生がおいでになりました。」顔を上げると部屋に入ってきたのは谷崎潤一郎ではないか。両手にショートケーキを持ち、クリームだらけの手を、上等な着物になすりつけている。『女中の証言はホントだったんだ。』驚いていると、和服姿の若尾文子が入ってきた。ええっ?と思わず声を発すると、隣にいた編集者らしき男が「あんたが、どうせ撮るなら若尾さんが良い、といったんじゃないか。」よく見ると船越英二であった。

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