明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



昨日テレビで、ミュージシャン志望だった福山雅治が所属事務所の都合で芝居をやることになり、何も出来なかったのを、緒形拳に〝考えるな感じろ”を教わったといっていた。殆どブルース・リー並の緒形拳である。 今日も人と話していて「考え過ぎだよ。」といったばかりだが、いいながら〝普通はまず頭で考えてから手脚が動くもんだよな”と思った。つまりブルース・リーや緒形拳に教わらないとならないような、そう簡単なことではないのかもしれない。 自分の事は自分が一番良く判っている、と思っていたら、考えたことが全て滑りまくって、陶芸家志望から人形制作に転向してからは考えるのは止めた。頭さえ使わなければ、やりたいことは間断なく、鮫の歯のようにずっと後ろに並んでいる。考えなければならないのは、むしろ何を作らないか、である。友人には「仏像を作るというのは良く聞くけどさ、坊さん作るっていうのは?」そういえばそうだな?いや坊様シリーズを始めた訳じゃない。たまたま流れだよ。私は何でこんな物を作っているのだ?と首を傾げることはしょっちゅうだが、必ず理由がある。流れに逆らってはならない。

 



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