明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



先日、技術的にはもうこれ以上必要ない、と軽口を叩いたが、独学我流者としては、本来軽く済ますような話ではない。しかし、博物館に行くと、師匠や先生から伝え学んだからといって、だんだん良くなっているか、というと、そうでもない。構うことない、と思わせてくれる。 これ以上は技術は必要ない、というのも本当で、持てば必要ないのに使ってしまうだろう。 一つのこと以外、ほとんど捨てて来たといって良いが、大谷翔平を観ていると、私如きには当然の話である。凡人があれもこれも欲しがるには、一生は短かすぎる。 さらに昨年、先のことを考えず、手の届くことだけしていれば、私が長年恐れ続けた、死の床で、あれもこれも作れば良かった、と後悔に悶え苦しむ確率は低くなる。以来心がけ、本日の段階ではせいぜい5作品である。来たるアクシデントに備え、せいぜい2作品にしておきたい。そうすれば、たいして苦しむことはないだろう。



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