明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



小4(66年)『一休禅師』を読んだことが私にとって意味を持つことになったが、子供の頃のことを良く記憶している私でも、何で大人向けの『一休禅師』を母にねだったのか記憶にない。先日書いたように書店の店頭で店のオヤジのいる前で、母が拒否し難いようねだったに違いない。 私の愛読書となった、中井英夫編纂の百科事典もこの書店から届いたし、小5(67年)に立ち読みした『ガロ』のカムイ伝のくノ一の『ハレンチ学園』とレベルの違うエロティシズムに戦慄し、それがきっかけで以後、つげ義春の名作をガロ誌上でずっと読むこととなった。母が隠していた書店の袋に入ったままの、石原慎太郎『スパルタ教育』(69年)は敵に先んじて、母より先に読んでしまった。 家族で縁日に行って、もらった小遣いを使わず、シャッターを半分閉めてる店頭でオヤジと家族を待たせて裸電球の下で本を選んだことを思い出す。明日にすれば良いではないか、と立て籠もり犯のように説得されたが『朝まで待てない』byモップス(67年)な私であった。



コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )