〝門松は冥土の旅の一里塚目出度くもあり目出度くもなし”小四で読んだ『一休禅師』で知り、以来、つい先月まで、目出度いけど目出度くない、という初めて聞く言葉が、子供の私にはただ珍しく印象に残っていたと思い込んでいた。ブログで最近、子供の頃に、なんで老人は間も無く死んじゃうのに、平気で買い物したり笑ったりしているんだろう?と不思議に思っていたことを書いたあたりから、生きれば生きるほど、死に近付いて行く、という想いが、私の奥底に張り付いたまま今に至っていることに気が付いた。『寒山拾得展』でこれは作るべきだ、と思ったのも、単なる子供の頃の思い出以上の物があったのだ。と今更ながら気が付いた。 まぁ気が付けば、間に合えば良い。私は死の床で、私はこのために生まれて来た〝Eureka!”となることを目的にすることに決めたのである。一休宗純の頭部を修正しながら。