朝オキュルスへ向かいながら喉が痛い。これはどうみても風邪である。昨日との急激な温度差のせいか。ここ数年、風邪といえばこのパターン。都営地下鉄の高輪台を降りると薬屋が何軒も目に付く。まずオキュルスへいってから薬を買おう、と思い歩いていると、蕎麦屋から男性がでてきた。なんとなくその足元を見ながら歩き、コンビにによって初日以来、毎日飲んでる『メガシャキ』といったか、カフェインが入ったドリンクを買って飲む。オキュルスはドアの周囲がガラス張りで、中にいた男性と目が合う。さきほど蕎麦屋から出てきたのは鈴木邦男さんであった。一度みえて、私が来ていないので、食事を済ませて待っていただいた。 一水会は三島・森田両烈士らの魂魄を継承するため創立したとある。以前から三島で個展を催すさいには、お知らせしようと考えていた。三島の死んでいる様子を描く、というだけで周囲には心配の声があった。画廊には断わられるし、私も濡れた週刊誌を腹に巻いてそなえる、などと冗談をいっていたが、周囲が心配するような内容ではないし、そもそも危ない人物など一人も来ない。鈴木さんには色々お話いただき『愛国と憂国と売国』(集英社新書)までいただいた。北一輝をいつか作りたい、とお話すると、「見沢知廉は?」このペンネームは書店で三島の隣に並べられるために考えられたのではなかったか。「頭山満は動きがないから血盟団事件なども面白いかもしれないね」。お会いできて良かった。
午後、専門学校時代の同級生や青森からは下級生にも来てもらった。忘れていた記憶が甦る。陶芸作家になるはずが、三島由紀夫の前で昔話をする不思議。 結局風邪薬を買うのを忘れ、高輪台で一軒、地元で二軒ハシゴ。明日が最終日。
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