英語道(トラスト英語学院のブログ)

トラスト英語学院(長野県伊那市)塾長。英語指導や自身の英語学習雑感、趣味のランニングと筋トレについて綴ります(^^)

積読から精読へ

2020年01月19日 | 英語勉強法
大学合格後、受験を通してせっかく培った英語力を落としたくないと思い、英検準1級合格を目標にして、英語の勉強を続ける決心をしました。その時、「英字新聞くらいは読めるようになりたい」と思い、駅の売店で The Japan Times を購入したり、Newsweekの定期購読を始めたり、喜び勇んで読み始めました。

しかし、そこには未知の単語しかなく、辞書で意味を確認しても、英文全体で何を言いたいのか理解できない。「あれ?俺、早稲田に合格したよね。なのに、こんなにも英語ができないの?」と自己嫌悪に陥りました。

それもそのはず。基本的な英語力はあったものの、当時の大学受験英語は、新聞や雑誌からの英文の出題は皆無で、いわゆる実用英語である時事英語には疎かったからです。

そこから、本格的に英語との格闘が始まったわけですが、英字新聞に関しては、まずは自分の興味がある記事だけを精読し、そこで出会った単語も一つずつ覚えていくようにしました。当時はよく The Japan Times のスポーツ面の相撲の記事を読んでいたのを覚えています。相撲なら背景知識がありますし、単語さえ分かれば内容はスッと頭の中に入ってきました。

英語の勉強のために、よく英字新聞や英字雑誌を購入したはいいものの、いわゆる“積読”状態になってしまう人は多いと思います。それは、全部を読まなければいけないという強迫観念にとらわれているからに過ぎません。日本語の新聞、隅から隅まで読みますか?読みませんよね。英語でも同じことです。完璧主義をやめて、興味を持ったものを精読して、ただし、そこに出てきたものだけは必ず覚えるようにすればいいのです。

The Japan News より
私の最近の興味はもっぱらこの厚底シューズ問題。ランニングが趣味だけに、ランニング関連の英語の語彙も強化できて、最高・最強の教材となります。最後の一文にある a Pyrrhic victory という表現
なんて、市販の熟語集では絶対に出会えない生きた英語です。

そういえば、30年前の高3時に使っていた参考書に駿台文庫の『時事英文問題演習』がありました。当時、大学入試で英字新聞や英字雑誌から入試問題が出題されるのは上智ぐらいでしたが、その後の大学入試の趨勢をにらんでか、『時事英文問題演習』は、受験生の間ではベストセラーになっていました。今は絶版になっていますが、復刻してもらいたい一冊です。


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