帆∞翼(セイル バイ ウイング) -太陽そして風と供に- 

海・南風・そして何より”真夏の太陽”が大好きな翔です。

「よろしく!」  

帰宅

2007年04月07日 | 研究-教育・育児

予定時刻より15分ほど送れて、高速バスから降りてきた娘。
「あれれ、おもったより黒い・・・」
聞くと日焼け止めを塗らないでトレーニングしていたとかで(やっぱり)、
気にしないというか、無頓着というか、そんでもって皮のむけ始めた鼻の頭を気にしていたり、まあ、いつもと同じなわけですが、

「また夏休みに行きたい」というような事を言いだしているので、それに関しては、「行きたきゃー、行け」と軽く返答。 悪さしに行くわけではないので反対はしません。

なんで自分から好んで厳しい生活をしにいくのかねー? と、考えてみると非常に変った子なわけですが・・・・

スクールで一日をどう過ごしているかを、簡単に書いてみると次のようになります。

娘はキッチンチームですから、あさ6時には起床し、一階のほかのメンバー(完全な自由が許されている、精神的に成長した生徒達)と供に全員の朝ごはん準備。
7時から早朝トレーニングが始まり、約30分から1時間近く揉まれます。
そのあと配膳して朝ごはんですが、当然に洗い物がきて、そのあと続けて昼ごはんの仕度に入ります。
新人達より少し遅れて広場で艤装を開始し、そのまま午前中の訓練。
12時に準備しておいたお昼を配って、「いただきます!」。
わずかな休み時間の後に午後の訓練を夕方4時頃までやり、その後道具をばらして真水で洗って倉庫へ収納。
すぐにシャワーへ入り、間に合わない場合はウエット着のままで夕飯を造り始めます。
6時から7時頃に夕飯となり、その後は当然に洗い物をしてすべて片付けが終わるのが夜の8時頃。 勉強の時間が1時間ありますので、9時頃から約1時だけ自由時間があるだけという生活です。
10時に就寝し、また翌朝6時におきて、という生活です。
忙しいというかなんというか・・・(--;)

二階の新人生徒達は訓練だけで、あとは食事の準備やらなにやらはすべて先輩生徒がやってくれますので、休める時間も多くあり、本棚にはウインドやヨット、精神論等、ためになる本がたくさんあります。
それを読むことは制限されませんので、自主的に本を読んだり勉強をすることに制限はかかりませんから、いうなれば自分の前向きな心になんら拘束はかからないわけですから、そほど辛くもはないはずなのですね。
ところが、入校前まで”思いっきり甘ったれまくる生活”をしていた新人達には、こうした規則正しい生活自体すらも地獄の苦しみでしかないということ。
今の日本における教育問題の根深い原因がそこに見えてきます。

自由は好き勝手、自主性は常に自分が中心で周りは自分のために何かしてくれるものだと思い込み、規律は無いに等しい。
こうしたニートにつながりかねない子供たちがここにはきているわけです。

本来、自由は選択の幅、自主性は目標を持つ事を制限されない事、規律は心身供に健康をたもつこと、なのですがね・・・・ (@@)

12歳の女の子が新人とまったく同じ訓練と生活をしているうえに、さらに忙しい課題を負わされても平気で過ごしているのに、脱走するものが必ず出てくる。

なにがいけないのかに早く気づき、がんばって卒業して自分の人生を有意義に過ごしてもらいたいと、すべての生徒に私は願うのですね。