帆∞翼(セイル バイ ウイング) -太陽そして風と供に- 

海・南風・そして何より”真夏の太陽”が大好きな翔です。

「よろしく!」  

オオハシャギの娘と オープンカー

2013年02月09日 | PT クルーザーカブリオレ

今日がPTクルーザーの初乗りとなる、モデルでもある我が娘、 朝から嬉しいらしくて、全く落ち着かない。

でも、大好きな学校にはしっかり通学で、残りわずかな最後の選択授業仕上げなんぞをするわけだ(爆笑)

一方、家の掃除とゴミ出しを兼ねて清掃局に行った僕が、 それから戻ればお迎えの時間。

 

なぜか?娘と一緒に浮かれている家内を乗せ、学校周りで車のところへ。

停めてある職場に着くと、 とりあえず左ハンドルの乗り方やアメ車の癖、 オープンカーで起こりえる事などを説明。

 

そんじゃ実際に車に乗って慣れてもらおうかと! 「あれれ? なんで家のやつが運転席?」

おいおい・・・・ & 

 

仕方なしに一回りしてみるが、元々 アストロを初めとしたアメ車を乗り継いできている家内は、当然にお手の物で、

「今更慣れる必要ないだろ~!」(爆笑)   と、即座に娘に交代。

 

いよいよ運転だけど、どうせならオープンにと、 トップをそくさく展開。    走り出してすぐ始まったのが 娘のキャ~キャ~騒ぎ。

当たり前だよね、この気持ちよさは、乗ったことのある人間でないと分からないものなんです。 

実は 夏の乗り物と思われている オープンカーは、 秋から春にかけての乗り物で、 夏は暑くて暑くて&日焼けまくる。  で、丁度この季節が良いわけです。

 

しかし・・・・・免許を取って間もないというのは良いことで、すぐに左ハンドルにも慣れ、 それじゃ~ 実戦ドライブ走行

この時点で、家内は用事がある為に、そのまま車で帰宅し、僕と娘は学校に音楽際記録ディスク代金を払いにいくので、

そこまでの約1時間半をこのまま娘の運転でドライブします。 

 

 

そのときに気がついた多くの事は、この車が僕の常識を完全に覆してくれたということ。

 

というのはオープンカーの持つ欠点がすべてクリアされている点なんです。

「オープンカーは良いが、色々と問題がな~!?」というのが 乗った経験のある人の考えかた。

 

それは、 静粛性、展開収納の面倒さ、そして何より風切り音と風の巻き込みの事なんです。

 

これまで日本車のオープンカーを乗せてもらったり、実際に所有していた事も有る僕ですが、

まずは幌が 「やかましいなんてもんじゃーない!」 というのが、共通して持ち得る ほぼ100%の意見。

まあ、「それだからこそ良いのだ!」という逆発想での考えを除けば、普通の人が普通に乗って支障がない快適性をカブリオレで

両立させる事は難しいんです。

 

ところがこの幌独特の騒音問題が、この車では完全に解決されてしまったのです。

 

特殊な3層構造幌は、クローズにしていると普通の車並みに社内を静かにさせるのですが、

3層である理由は 雨音の軽減という意味でも大きく、まだ実際の雨天下走行こそしてないけど、この静かさはその状態での

使い心地を納得させるものであることが容易に分かる。

 

幌を被した状態での静粛性を例として示すなら、 小型ハッチバック車程度の室内騒音レベルであると言うこと、軽自動車より遙かに静かで、

カローラ系の車程度かな・・・・。   ラクティスやイプサムに乗っている知り合いがいるのでそれと比較してのことだけど、普通の運転で全く気になるものではない。  

これが日本車だとぺらぺらの安物ビニール幌に粗末な塩ビの窓、面倒な操作と、風切り音や風の巻き込みのひどさでろくなものじゃない。

「外車乗りお得意の国産批判か~???」と 嫌みたっぷりに言われそうだが、実際にそうなのだから仕方ない。/

 

*タイヤとホイルが スタッドレス用で、 まだリボンタイヤにしていないところが残念

 

 

幌の展開収納だけど、 2ステップで済む簡単さは特筆で、頭のすぐ上に有るハンドルを90度回し、 後はスイッチオンで 10秒待てば オープンカーになる。

このオープンになっていく過程は、見ていて実に小気味良い。

クローズはその逆で、スイッチオンでクローズ、そしてハンドルを回してロックと、娘が一回やれば出来てしまうほど簡単。

力も何にもいらず、運転席に載ったままですべてが操作可能なんです。

「すげーな!こりゃ・・・・」 と、僕でも口あんぐり ()(笑)

 

で、問題はだ・・・・、 実際に走ってみなければ分からない部分で、 そこでこの車の カブリオレとしての性能が試される事になるのですが、

一番問題となるのが 風切り音と 巻き込みです。

 

ところが、これもいい意味で僕の想像を裏切ってくれた、 静かなんです、ただひたすら静か。 オープンでの高速走行までは

出来なかったけど、 普通に走っていて、 ひゅ~の音すら聞こえない。信じられないことに風切り音がない・・・・・ 

 

どんなに耳済ませても 聞こえず、「これって爆驚き!!!」()  故にCDの音楽が小さなボリュームでも問題なく聞こえるし、

娘との会話も、走行中だというのに家の中とまったく同じで、大きな声にする必要等まったく存在しない。 

 

「なんちゅう~車だ・・・・」   実は娘が合宿教習に行っていた際に、クライスラーのディーラー系の人と知り合いになって話になり、

PTクルーザーは ”クライスラーが威信をかけて、このオープン走行時の静粛性に挑戦した車だ”と聞いていたんですね。

 

すべてにおいて自然でいて、仰々しくなく、 しかしながら最先端のハイテク技術をふんだんに盛り込んだ車 という事らしいのです。

 

ソニックシステムでも入っているのか?これ? と思うほど 低音がほどよく体に染みこむ デッキシステムに、 静かな走行と、

今までに経験がないんですね、こんなこと僕には。 

 

さらに驚いたのが風の巻き込み、 ウインドシールドで押し流された風は普通、 乱流となって運転席はじめとした シート側に降り注ぐのが

これまでのオープンカーの常識。

それゆえ、乗っている人間の髪の毛はぐしゃぐしゃになるのが当たり前だったんです。

 

ところが、それが無い!。 ()    実はこの独特の車体形状と、安全性を兼ねたロールバーがその巻き込み風を整流して後ろに流すように

クライスラーで研究設計したとのことで、サイドからは時折 ハラッっと風が入るものの、ほとんど無風状態。

 

上からの風も、僕の髪が少しだけサワサワ動く程度で、当然に髪を直す必要等無い。

 

グワ~!!!!!と風巻きまくると思い込んでいたのが見事に肩すかしと、実に快適なんです。

 

でも、良いことばかりじゃ~ない、 運転席と助手席は今書いたとおりでも、後ろのシートには、多少の風が入る。

まあ、一人、もしくはペアで乗るとき以外にオープンというのも無いだろうから、どうでもいいことだと思うが・・・。

 

ちなみにリアシートに首に巻くマフラーや ビニール 書類紙等を置いてあったが まったく巻き上がる事は無かったのは事実で、

これをもって後ろのシートへの風の巻きこみがどの程度がおわかりいただけると思う。

 

さて、そんなわけで、昼から夕方にさしかかる小春日和の半日を、左ハンドルの練習とアメ車の特性を教えながらのドライブだったのですが、

後は自分で乗って覚え、楽しんでくださいなっと! (爆笑)

 

追記

実は夕飯後、 息子夫婦が娘から車借りて、オープン状態で孫を乗せて星空ドライブに2時間ほど行ったんですが。

帰ってきたら孫が爆寝状態(笑)。  何でも馬鹿みたいに強力な暖房を備えている車という事も有り、まったく寒い思いをする事も無かった孫は

よほど気持ちよかったのか、すぐに寝てしまったとのこと。

 

正直、時代の変化と技術の向上、 そしてオープンカーという特殊な車にどれだけ本気で取り組めるかという面で、利益だけ重視して

見かけ倒しの低性能オープンカーを高額で売りつけてくる国産メーカとはまったく違う。

たかが?カブリオレなのに、そのたかがの為に エンジニア達が威信かけて車を創り上げるという、大陸的な土壌が生み出した代表的車で有ることに間違はない。

でかい、ハイパワー、マッスル的イメージをアメ車に求める人間が圧倒的に多いこの国での PTクルーザーの評価というのは 知る人だけ知る特別な範疇で、

一般的認識としての優れた車という認識までには結びつかなかったようである。

 

「キャッ!キャ!」とひたすら喜ぶ我が娘を見ていると、こうした遊び心無くし どの車もエンブレム外せばメーカの区別すらつかないような、

みんな同じデザインの日本車になんら魅力を感じないのは僕だけであろうか? 

 

車が売れない? 若者が乗らなくなった?   いや、乗りたいと思わせる車を造れなくなった、 というのが、自動車不況の原因の一部なのでは無いかと僕は思う。