昨年末あたりからボイラーの調子が悪くなった~、と思っていたのですが、その原因がボイラーではなくて、
ソーラーパネルの取水フロートに原因がある事が分かりました。
症状としては、ソーラー側に切り替えた状態でシャワー等を使うと初めは良いものの、ボイラーが点火および燃焼せず、最後には水量が大きく減り、
ソーラーのタンク内の湯温のまま、ただチョボチョボと出るだけになる。
そのままの状態で外部水道水側に切り替えると、当然のごとくシャワーヘッドから流れる水の流量が増し、ボイラーが正常に点火運転してお湯が出る。
なのでボイラーに問題はない。
その状態でもう一度ソーラー側に切り替えをしてみると、流量が一気に減り、燃焼していたボイラーも停止して再びチョボチョボ。
念のために、足し湯モードにしてみると、これは普通にボイラーが点火運転し、浴槽内の給湯循環口からゴボゴボとエアを吐き出しながらお湯が出てきます。
初めはエア交じりのお湯であり、そのうち普通のお湯が供給され、この状態でシャワーを出してみると普通にお湯が出てくるわけで、
これが「ボイラー故障か?」と混乱させていた理由。
この状態では給湯(シャワー)も勢いがあり、念のために足し湯モードだけを停止しても、きちんと出る状態がしばらく継続する。
ところが・・・・・ボイラーの停止がやがて起こり、再びチョボチョボへ変化して、下手すると水もお湯も全く出ない事すらある。
訳わからない・・・・
全体的イメージとしては、以前なら「これだけ出た!」 という湯量が無くなった感じで、丁度半分程度のタンク容量に減ったように感じられるのと、
足し湯と、シャワー使用時にゴボゴボとエアが混じる点に特徴が有る。
そこで、この”エアを噛む”という症状から、取水フロートのトラブルではないか?と予想し初めていたのですが、物は屋根の上。
しかもソーラーパネルは屋根より高さが更にあるので、作業に伴う危険性が半端じゃない為に確かめるのすらも、二の足踏む状態なんです。
ただ、これを直さないと燃料代が高くつく、例えると、5月末にタンク90Lを軽油補充すると9月末まで無補給だったりするのですが、それがソーラー使わずに
普通に水道水で運転すると 1月半から2か月ごとに満タン給油が必要となる。
ぜんぜん違うんです燃料代が。
さて、そんなわけで屋根に上り、まずは体をロープでソーラの足場に結んで、バランス崩しても落ちないようにします。
次に給水側のフロートカバーを開け、手でフロートを押し下げたり離したりを繰り返しますが、きちんと水の供給はされています。
フロート自体の揚力も大きく、水も勢いよく流れるし、動きも悪くない。 止るときもきちんと止水しています。
まあ当然の事ですが、給水側には問題ないと思いつつ、念のためのテストを実施。
ちなみに水はきちんと満水状態で入っていました。
給水フロートの機能に問題ないことがわかれば、 今度はソーラーへの元バルブを閉じ、タンクの排水バルブを開けてタンクを空にします。
僕の場合、ラインをソーラー側に切り替え、風呂の蛇口を開けて(ボイラー電源を落としたままで)お湯を浴槽へ落としました。
しばらくするとお湯が止まったので(やはり100Lくらいしかない?) フロートが壊れていればタンク内にはまだお湯が残っているはずなので
今度はソーラーの排水バルブを開けることで残りを全て排水します。
これでやっと作業に移れる。
夏場にこの排水作業をせずに取水フロート外しをやろう物なら、頭からお湯を被って大やけど・・・・・・する可能性があります。
取水フロートの取り外しですが、まずは本体正面向かって左の一番上のタンクサイドのカバーを外し。
*ステンレスの留めネジが多いので結構面倒
そして、そのカバーのど真ん中から出ている配管のフランジの留めネジ2本を外せば、発泡スチロールの保温カバーとでかいゴム部品(グロメット)が見えます。
それを取り外すのですが、こんな感じで実際は取り付けられています。
茶色線がステンレス製外部カバー、それを取ると、ど真ん中の白いゴム製のグロメットと発泡スチロールが見えます。
発泡スチロール製保温材は赤線のタンクと茶色線の間に詰められていますので、それを上手く動かしつつグロメットの左右にある
クランプを緩めます。
大きいクランプはタンクに差し込まれる部分に留まっており(タンクは赤い線の形状)をしていますので、全体を軸方向に回す感じで抜きとると
楽です。 さほど力はいりませんが・・・・
このタンク内は黄色斜線で示すように、普段は水(お湯)で覆われており、取水フロートは水色矢印の様に上下左右に水位と供に動きます。
これはタンク内の一番上に常駐し、一番温度が高いところの水を吸い込む為です。 お湯は緑色矢印の方向に流れてボイラーに供給されます。
ちなみにフロートと取水口はこんな感じ。 水色矢印部分から水を取り込みます。
取水口はフロートにつりさげられる様な感じになるので、 水面より上に出る事はありません。
グロメットがタンクから外れると、取水フロート全体を外に引き出せますが、長い物なので給水の接続コネクタ部分とホースが邪魔して
上手く抜き取れません。
仕方ないので、僕はぼろぼろになった蛇腹を引きちぎって外に取り出しました。
黄色でなぞってあるのが接続のホースとコネクタ類のイメージです。
蛇腹に差し込んである金属製の筒はそのイメージ感覚のために差し込んだものですので、あしからず。
蛇腹はやはり前後をクランプで留めてありますね
蛇腹の位置と、グロメットの相対的位置関係はこんな感じ。 (注意:6月9日のブログでこれに関して訂正しました)
水色で囲まれた部分がピンクの矢印部分に差し込まれ、現在黄色の位置にあるクランプの定位置は赤線のところです。
ですので、蛇腹両側のクランプ位置は緑線の位置で、でかいゴム部品(名前知りません)の内部に収まってました。
ちなみに綺麗に洗浄したあとのでかいゴム部品はこんな感じで、 ほとんど劣化は見られず、もっぱら蛇腹部品だけが破損。
再利用に問題はなさそうです。
取水フロートの径は 22mm
蛇腹はこんな感じでした。
当然にこんな状態の物を修理なんか出来ませんから、部品を注文して交換します。
ヤフオクで調べると取り扱っているところがあり、メールで写真添付して問い合わせましたが、 おそらくアッセンブリーで5000円前後になるだろうと・・・。
いっそシリコン製ゴムホースにステンレスのつぶれ防止スプリングを入れて代用しようかと思うんですが、 それだと1000円しないで収まる。
シリコンのホースは多分ホームセンターにあると思うんですが、問題はつぶれ防止のステンレスのスプリングで、適度な硬さとサイズのものがあるかどうかわからない。
というか、蛇腹替えればまた15年くらいは使えるので、ケチることもないんですがね (笑)
次は、来た部品の取り付けと戻しですが、作業完了後にアップします。