wrap one’s head aroundは比較的新しい言い方で、「…を(なんとか)理解[納得]する、わかる[呑み込める]まで)よく考えてみる」。
今日のGetUpEnglishはこの表現を考えてみよう。
Spider-Man Into the Spider-VerseのOfficial Novelizationにこの表現があった。
○Practical Example
“Why do you look like Peter Parker?” Miles asked.
“Because I am Peter Parker.”
“Then why aren’t you dead?” Miles said, trying to wrap his head around the situation. “Why is your hair different? Why are you older? Why—”
「どうしてピーター・パーカーに似てるの?」マイルスはたずねた。
「ピーター・パーカーだからさ」
「じゃあ、死んでないの?」少年はそう言って一体どういうことか考えようとした。「どうして髪は違うの どうして歳とってるの? どうして?」
●Extra Point
もう一例。
◎Extra Example
Pattie is willing to pay full price for an expensive handbag, but I just can't wrap my head around that.
「パティは高いハンドバックをためらわずにお金を出すが、彼女は何を考えているのかわからない」
世界基準の教師の育て方 NEW TEACHER INDUCTION--新任教師を成功させる育成プログラムー
世界基準の教師の育て方
本書では、全米で最も採用されている研修プログラムの一つであるインダクション・プログラム(新任教師のトレーニングを行い、サポートし、定着させる)の考え方及び進め方を解説。実際にこのプログラムを採用している学校の取組の実際も多数紹介している。アメリカの学校が、新任教師のニーズに合致したトレーニングをどのように行い、離職する教師をどのような方法で定着させているかが理解できる。日本の校内研修、授業研究を海外からの視点で見つめ直すことができる1冊!
http://www.toyokan.co.jp/book/b440412.html
定価 2,376円(税込)
著者 アネット・ブロー 著
ハリー・ウォン 著
稲垣みどり 訳
出版年月 2019年03月
目次
「新任教師のトレーニングを行い、サポートし、定着させる」
教育書ベストセラー著者がその取組・考え方を徹底解説!
本書では、全米で最も採用されている研修プログラムの一つであるインダクション・プログラム(新任教師のトレーニングを行い、サポートし、定着させる)の考え方及び進め方を解説。実際にこのプログラムを採用している学校の取組の実際も多数紹介している。アメリカの学校が、新任教師のニーズに合致したトレーニングをどのように行い、離職する教師をどのような方法で定着させているかが理解できる。日本の校内研修、授業研究を海外からの視点で見つめ直すことができる1冊!
インダクション・プログラムで新任教師に教えること
❶成果を上げる学級経営
❷成果を上げる指導法
❸学校の地域に対する思いやりと理解
❹生涯学習の重要性とプロとしての成長
❺地域全体の結束とチームワーク
インダクションのサイクル(本書より)
インダクション・プロセスでは、教師たちは主に学級の運営をうまく行っていくことに意識を向けます。教育の研究では、このプロセスを「集合的効力」や「協働効果」と呼んでいます。日本では、このプロセスは「校内研修」と呼ばれています。教師が教える仕事を始めるにあたり、学校が実施している継続的な能力開発のプロセスです。教師は、共同で計画を立て、学級を見てもらい、授業後に話し合いを行い、授業を改善していくという循環に入ります。
この本では、アメリカの様々な学校でインダクションがどのように実施されているかを紹介しています。そうすることで、皆さんの現在の学校システムをさらによくするために採り入れられることを見つけてもらえれば、と願っています。子どもの学びと達成にとって大切なのは、成果を上げる教師です。組織立った、明確な目標のあるインダクション・プロセスは、教師と子どもたちの成功の土台となるものです。
本書の内容
第1章 教師入門[土壌づくり]
辞めていくのは、成果を上げる人
インダクション:新任教師にトレーニングを行い、サポートし、定着させる
教師のクオリティ:トップ10の州
期待は怖い
定着とサポート:重要な結び付き
インダクション・プログラムは必要な投資
よくある1年目の経験
インダクション:新任教師の成功のカギ
第1章のポイント
第2章 子どもの学びをよくする唯一の方法[種まき]
子どもの達成と教師の経験
わずかな費用で子どもたちの学力を高める
子どもの達成度と成果を上げる教師
教師の能力:それが問題だ
インダクション・プログラムで何ができるか
第2章のポイント
第3章 インダクション・プログラムを構築する[種の養生]
模範的なオンサイト・インダクション・プログラム
成功するインダクション・プログラムの要素
新任教師が教わるべきこと
学校初日の台本
自分用のインダクション・プログラムをどう始めるか
インダクション・プログラムを構成するための7つのステップ
なぜ、組織化が必要なのか
第3章のポイント
第4章 新しい教師を指導する[環境を整える]
メンタリングだけを有効だとする調査結果はない
メンタリング:インダクションの一要素
新任教師が本当に欲していること
元々のメンター:それは一人の教師であって、「メンター」ではない
ラフォーシェ郡のメンター育成法
メンターの役割と責任
インダクション・プログラムにメンターの要素をどう取り入れるか
メンタリングに関して最後に
第4章のポイント
第5章 インダクション・プログラムの例[発芽]
インダクションのプロセス
ポート・ヒューロン市のプログラム:典型的だが、優雅に成果を上げる
インダクションと文化
成果を上げるインダクション・プログラムがもたらすもの
高い成果を上げる三つのインダクション・プログラム
CASE1 教師をインダクトし、定着させ、サポートするためのフレームワーク(FIRST):ラフォーシェ郡の公立学校
CASE2 成功するための教師のインダクション・プログラム(TIPS):フローイング・ウェルス学区
CASE3 プロの教育者を養成するインダクション・プログラム:プリンスジョージズ郡公共教育学区
第5章のポイント
第6章 さらなるインダクション・プログラム[開花]
インダクション・プログラムの一覧
校長にもインダクションが必要!
サクセス・ストーリーを共有する
第6章のポイント
第7章 明日への投資[保管]
最も大切なこと
第7章のポイント
アネット・ブロー[著] Annette L. Breaux
ルイジアナ州、ティボドーにあるフォーシェ郡の公立学校のカリキュラム・コーディネーター。以前は小学校及び中学校の教師をしていた。6 年生、7 年生の教師として、学級経営の成功に役立つTEAMS(Teamwork Enhances Achievement, Motivation,and Self-Esteem /チームワークが達成、モチベーション、自尊心を高める)プログラムを開発した。新任教師のためのインダクション・プログラム、FIRST(Framework for Inducting, Retaining, and Supporting Teachers /教師をインダクトし、定着させ、サポートするためのフレームワーク)プログラムの作成者でありコーディネーター。このプログラムは全米でトップのインダクション・プログラムの一つであり、ルイジアナ州では州全体のインダクション・プログラムの模範に選ばれている。アネットは、これまで全国の学区やカンファレンスで、教育者向けに数百回のプレゼンテーションを行ってきた。またインダクション・プログラムを導入するためのトレーニングを学区向けに行っている。彼女の話を聞いた人は皆、プレゼンテーションにはユーザー・フレンドリーな情報が盛り込まれていて、心からインスピレーションを感じ、さらに改めて自分たちの選んだ職業に誇りが持てるという。それは最も高潔な職業―教師である。
ハリー・ウォン[著] Harry K.Wong
以前は科学の高校教師として勤務していた。現在は教育の分野で、最も人気のある講演者。妻のローズマリーと共にベストセラー『The First Days of School』(『世界最高の学級経営』東洋館出版社)の著者。本書は史上最も多く、広く読まれている教育書の一冊となっている。ハリーはこれまで主要な教育のコンベンションや世界中の何千という学校、学区で100 万人以上の教育者に向けて講演を行ってきた。ハリーは講演や著書を通じ、新任教師のインダクションという概念を1980 年代初期から紹介してきた。当時からいくつかの学区では、彼の推奨する方法で新任教師のトレーニングを行っていた。さらにインダクション・トレーニングが広まり、学区同士がアイデアを共有するようになると、ハリーは「事実上の情報センター」となった。本書『New Teacher Induction』では、彼が20 年間で蓄積してきたアイデアやリソース、体験を共有している。
稲垣/みどり
翻訳者。上智大学文学部英文学科卒業。幼少期の大半をヨーロッパで過ごす。日本興業銀行(現・みずほ銀行)を経て外資系金融会社に勤務。主な訳書に『大統領の疑惑』(キノブックス)、『LAGOM』『世界最高の学級経営』『図解実践 世界最高の学級経営』(東洋館出版社)、『アイコン的組織論』(フィルムアート社)、『最強のポジティブチーム』(日経BP社)、共訳書に『スパイス三都物語』(原書房)、『呼び出された男――スウェーデン・ミステリ傑作集――』(早川書房)などがある。
http://www.toyokan.co.jp/book/b440412.html