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日常よく使われる英語表現を毎日紹介します。毎日日本時間の午前9時までに更新します。英文執筆・翻訳・構成・管理:上杉隼人

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毎日更新! GetUpEnglish Updates Every Day! Since April 1, 2006 (c) 2006-2024 Uesugi Hayato(上杉隼人)

CUT

2020-02-28 00:59:41 | C

  翻訳はいつもむずかしいし、間違えてしまうこともよくある。
 今年刊行予定の本に、以下の表現があった。

The Salvator arrived in Texas in March 2012. It was not exhibited publicly at the Dallas Museum, but was placed on an easel in a storeroom for viewing. The asking price at this point was variously reported as $125 million or $200 million. Anderson and museum board members rounded up potential donors to take a look. After several months Anderson offered to pay for the painting, in part with a lump sum and in part with payments spread over ten to fifteen years, and giving the sellers a cut of ticket sales, merchandising and licensing

 赤字にしたa cut of ticket sales, merchandising and licensingがむずかしい。cutはこの場合、「 《もうけ・略奪品の》分け前 (share)」(リーダーズ)の意味。
 そしてticket salesは「展覧会の入場券の売り上げ」merchandisingは「関連の商品」で、たとえば美術であればその絵をあしらったTシャツや小物などだろうし、licensingは絵がテレビやラジオや雑誌などに取り上げられた時の「使用料」ということになるだろう。
 なので、以下のような意味になると思う。

『サルバトール・ムンディ』は二〇一二年三月にテキサスにやって来た。ダラス博物館で一般公開はされないが、ある保管室でイーゼルに載せて見てもらうことになった。この時点で伝えられた提示価格は、一億二五〇〇万ドルから二億ドルまで、幅がある。アンダーソンと博物館の理事たちは金を出してもらえそうな支援者を集めて絵を見てもらった。数か月後にアンダーソンが『サルバトール』に対して提示したのは、一部は一時金として支払う、一部は十年から十五年に渡って支払う、そしてサイモン、パリッシュ、アデルソンの三人は公開後の入場券の売上や絵の関連商品や各種ライセンス料から上がりを手にするというものだった。

 英語はどれだけやってもむずかしいし、日々間違えてしまうが、だからこそ面白いし、学習がつづけられるのだと思う。

 

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