21匹のネコがさっくり教える アート史
https://www.youtube.com/watch?v=yxTF_8ihlgc
古代エジプト美術から現代アートまで。各時代のエポックメイキングなスタイルを取り入れた21匹のネコのイラストと解説で「さっくり」だけれどしっかりアート史がわかります。
ながめてうっとり、読んで納得、アート好き、ネコ好きにはたまらない一冊です! プレゼントにもぴったりです。
http://subarusya1.com/online/2019/06/17/postcard/
書籍詳細はこちら
http://www.subarusya.jp/book/b453986.html
『21匹のネコがさっくり教えるアート史』(ニア・グールド、上杉 隼人訳)、
にゃんと本日2019年9月22日の読売新聞の書評欄で宮部みゆきさん(大好きな作家!)にご紹介いただいたにゃ!
感涙ニャン!
『若い読者のためのアメリカ史』に対する好意的なコメント、誠にありがとうございます。励みになります。
コロンブスによる発見以降に起こったことも実に詳しく書かれているので、今の時代にぜひ読んでいただきたいです。
フリーチベット
翻訳が良い
2020年2月8日に日本でレビュー済み
若い人向けというのがどのくらい若い人を指しているのかはよくわかりませんが、ちょっと物語仕立てになっていて、文章も洗練されていて、とても素晴らしい。翻訳者さんがいい仕事をしています。装丁も素晴らしい。
https://www.amazon.co.jp/gp/customer-reviews/R1J0MQ9Y6PCQ2X
取扱テーマもさる事ながら邦訳の上手さも光っており、感情を込めて映画の様に読める♪
2019年1月24日に日本でレビュー済み
原著は、教科書編纂にも関わる米国歴史学者が綴った長編歴史書で、この本書も大ヒット映画の小説邦訳も多数手掛けた、ベテラン翻訳家の力作と言え、静かな作風ながらも要所には感情がこもっている。
その内容は、解り易くコロンブスの大陸発見から始まり、まるで物語の一説を読んでいるかの様な臨場感と共に「差別、不平等、経済格差、そして暴力との闘い」と、学校の教科書でも大きく取り上げられている部分を、独自の観点から冷ややかに見つめている。
ただ邦訳作風のせいか、10行置きぐらいで区切られた全ての段落毎に、それぞれで何を一番訴えたかったのかが、手に取る様に理解出来るメッセージ性が強くあり、その一説で起きた出来事にどの様な意味があって、我々がそこから何を学ぶべきなのか、とても強く考えさせられる。
従って、現在の日本教育現場なら、本書自体を教科書としても、自己消化力強化に役立ちそうな内容と言え、タイトル通りに若年層が読んでこそ、身になる1冊と断言出来る。
書面は、少量の挿絵や図面が用意されていはいるが、上述邦訳者が気合を入れて詰め込み過ぎた感はあり、活字アレルギーの方にはちょっと抵抗を感じる質量。
個人的には、時代を毎に数冊に分けて欲しかった感はある。
総じて、単純な歴史教科書では無く、若干のエンタメ性も織り込まれていると言え、扱い方次第では若人の気も引き易く高評価出来る物です。
https://www.amazon.co.jp/gp/customer-reviews/R3B5Z4KHZFCLM9
イェール大学のアメリカ史の教授が書いたアメリカ史の教科書
2019年4月13日に日本でレビュー済み
イェール大学のアメリカ史の教授が書いたアメリカ史の教科書。もちろん正確なアメリカの歴史を知ることができますが、著者の義父が経験したことをはじめとして、名もない人たちに降りかかった知られざる史実も随所に盛り込まれていて、市井の人たちが現実に体験したアメリカ史の大きなうねりを味わうことができます。政治家たちだけでなく、マーク・トウェインやウォルト・ホイットマンやレイチェル・カーソンほか文化人もたくさん出てきて、文化や社会的潮流がアメリカ史の方向性を変えていったこともわかります。日本語が非常にわかりやすく読みやすいのですっと頭に入ってきます。アメリカ人の視点から書かれた歴史書だからか、広島と長崎の原爆投下などは詳しく書かれていません。最大の読みどころは、コロンブスの大陸発見後に西洋人が先住民に対して行った残虐行為が記された最初の数章です。ここまではっきり書かれている歴史書はないと思います。索引が充実しているので、読み終えた後も気になる人物を確認できます。とてもいい本です。今年読んだ最高の一冊になりました。
https://www.amazon.co.jp/gp/customer-reviews/RQB9X7KKDICC5
植物の種は小さいが、人間の目で確認できる。だが、フランシスコ・エギュイアという人物とともに持ち込まれたものはそうはいかなかった。彼が持ち込んだのは微生物であり、細菌だった。このエギュイアはコンキスタドールに連れられてきたアフリカ人であること以外、詳しいことは何も知られていない。そして言うまでもなく、当時の人々はこの目に見えずに病害を広げる細菌のことは何も知らなかった。中央アメリカに到着すると、エギュイアは体調を崩し、咳がとまらなくなり、高熱にうなされた。体中に膿疱が広がり、スペイン人はこれをヴィオエラと呼んだ。天然痘によるもので、ヨーロッパ人は数世紀に渡ってこの病気に苦しめられてきた。だが、1520年までにほとんどのヨーロッパ人はこの病原体にすでに何年も体を接触させてきたことで、ある程度の抵抗力は備わっていた。免疫ができていたのだ。
だが、インディアンは天然痘をまったく経験したことがなく、何の免疫もなかった。それに罹患した者は「顔に、頭に、胸に」発疹が広がった、とアステカ人のひとりは思い出す。感染した者は「まったく動けなくなり、起き上がることも、寝返りを打つこともできない……動かそうとすると、大声を上げた」。父も母も姉妹も兄弟も、苦しみ、並んで横たわったまま死んでいった。テノチティトランで多くの人が亡くなり、彼らが住んでいた家は死体もろとも取り壊され、墓と化した。そして罹患者は体がひどく衰弱し、食べ物を探すことも、「泉に行って瓢箪に飲み水を満たすこともできず」、数千人を超える人たちが餓死することになった。
この天然痘のおかげで、エルナン・コルテスは10万人を超える都市の征服を実現できたと言える。事実、アステカ王国は大砲も闘犬も後ろ脚で立つ気性の荒い馬も備えていたが、そうしたものを使用することはついになかった。コルテス軍は武器も動物もごく限られていたが、目に見えない、インディアンには未知の病原体を味方につけたのだ。勝利を確信したスペイン人がテノチティトランに入ると、「通りも広場も家々も中庭も死体で埋め尽くされていて、通り抜けることすらできなかった。コルテス自身も腐敗する死体のすさまじい悪臭に体調を崩してしまった」と言う。悲しいことに、天然痘は単なるはじまりにすぎなかった。1600年までに14の病原体が中央アメリカに、少なくとも17の病原体が南米に広がった。歴史家や考古学者はごく大まかな死亡者数しか割り出せない。だが、ヨーロッパからもたらされた麻疹、腸チフス、インフルエンザ、ジフテリア、おたふくかぜといった疫病に、コンキスタドールによる暴行も加わり、中央アメリカと南米でおそらく5000万人から9000万人もの命が奪われたと見られる。たった1世紀のあいだにおもに病気でこれほど多くの人の命が奪われたのは、歴史においてこの先にも後にもない。
『若い読者のためのアメリカ史』(すばる舎)49-51ページ
新型コロナウイルスに対して、世界中のみなさんが不安を抱えていると思います。
感染を防ぐために「三密」を避けることの徹底が求められている。
厚生労働省のホームページには次の英語が記されている。
The routes of transmission are generally through droplets and contacts.
In addition, under certain circumstances, such as when talking to many people at a short distance in confined spaces, there is the risk of spreading the infection even without coughing or sneezing.
The risk of occurrence of clusters is particularly high when the “Three Cs” overlap.
1.Closed spaces with insufficient ventilation
2.Crowded conditions with people
3.Conversations in short distance
三密(Three Cs)は以下の通りだ。
1.換気の悪い密閉空間
2.多数が集まる密集場所
3.間近で会話や発声をする密接場面
今はひたすら我慢の時ですし、外出を控えるしかないと思います。
わたしも食べ物を買いに行く以外はほとんど外に出ていません。ジムにも行かず、ひたすら家にこもって仕事をしています。おかげで仕事ははかどるのですが、毎日不安を抱えて過ごしています。現在の楽しみはお料理とお花かも。
わたしはこの本も訳していますが、
私のパパ ウォルト・ディズニー
著:ダイアン・ディズニー・ミラー 文:ピート・マーティン 訳:上杉 隼人
https://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000185733
最後に、ウォルト・ディズニーの花についての名言をご紹介します。
The flower that blooms in adversity is the rarest and most beautiful of all.(逆境に咲く花はいちばん貴重でいちばん美しい)
――Walt Disney